【オンデマンドブック】上林俊樹詩文集 「聖なる不在・昏い夢と少女」

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商品説明
本書では、第二次世界大戦後の北海道を代表する詩人・批評家として1970年代~80年代の文学運動の屋台骨を担い、同時に「北海道」という枠を内側から突き破ろうとした編集者でもある上林俊樹の遺した批評と詩を編者がセレクトし、生前の上林と交流があった詩人の林美脉子の献詩や小説家の木村和史の交遊録等を添え、一つの〈詩〉として再提示する。近年再評価の著しい佐藤泰志と同世代、同じ風景を見て戦った書き手としても評価できるだろう。その仕事は、例えば更科源蔵や吉本隆明という個別の作家を論じた枠を超えて読める。

「剥き身で詩の言葉(しかも吉本隆明のそれ)に向き合う。それが新たな詩=批評を生み出す、そんな現場に出会す機会は今日ほとんど皆無です。それだけにこうした文業は決して忘れられるべきでないと強く感じます」
――樺山三英

もくじ
・「聖なる不在」(一九七一年)
・「わが魂の暗部から さらなる磁場の創出にむけて」(一九七四年)
・「苛酷な〈風景〉――林美脉子詩集「撃つ夏」」(一九七四年)
・「“反文化”としての戦略 メディアの再生と解体へむけて」(一九七七年)
・「更科源蔵〈詩〉の軌跡」(一九八一年)
・「自らの時代の呪縛を解き放ち言葉の現在性を 言葉の時代性に自覚的であれ」(一九八四年)
・『吉本隆明 昏い夢と少女』(一九八五年)
・林美脉子「献詩」(二〇二一年)
・木村和史「上林俊樹のこと」(二〇一八年、二〇二一年)
・岡和田晃「解説 詩人批評家・上林俊樹の再評価に向けて」
・上林俊樹著作リスト

上林俊樹(かみばやし・としき)
1949年生まれ。評論家・詩人・編集者。北海道大学在学中に、1970年安保闘争がらみの弾圧により不当逮捕され、その傷痕から〈書くこと〉を発見。保釈後は、北海道編集センターに勤務する編集者として、『狼火 北海道新鋭詩人作品集』(1973年)ほかの企画・編集に携わった(後にフリーとなる)。また、「熱月(テルミドール)」「夢魔」「状況誌プロヴォ」といった詩や批評のオルタナティヴ・マガジンを編集。先鋭的な批評の書き手として「読書北海道」等で健筆を振るい、1970~80年代の文学運動を担う屋台骨の1人であった。詩集に『聖なる不在』(1971年)『交響』(1978年)等、評論集に『吉本隆明 昏い夢と少女』(1985年)『砕かれた鏡あるいはJ=P・サルトル』(1987年)がある。2018年没。

岡和田晃(おかわだ・あきら)
1981年生まれ。文芸評論家・作家、東海大学講師。評論集『「世界内戦」とわずかな希望』(日本SF評論賞優秀賞受賞作を含む、2013年)『反ヘイト・反新自由主義の批評精神』(北海道新聞文学賞佳作の改題、2018年)、詩集『掠れた曙光』(茨城文学賞、2019年)ほか著訳書多数。「ナイトランド・クォータリー」編集長、「SF Prologue Wave」編集委員。「図書新聞」で「〈世界内戦〉下の文芸時評」を長期連載中。

校閲・協力:東條慎生・大賀益久、他
初版2023/12/31(現在2版)
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