平和国家の戦争論

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「平和国家」日本の基盤は戦争体験であった。政治学者や憲法学者ら社会科学者らもまた、体験に支えられて平和論を唱えてきた。戦争体験が遠いものとなるにつれて、平和国家の基盤も揺らいでいる今、その再考と再建が求められる。
 本書第一部では、平和国家の基盤と不確かさを明らかにする。体験に依存した平和主義を支えてきた憲法学者と政治学者・丸山眞男への批判の中で、戦争そのものに対する研究がないがしろにされてきたことが浮かび上がる。それを象徴するのが、近代戦争を哲学的に探究したクラウゼヴィッツ「平和国家」日本の基盤は戦争体験であった。政治学者や憲法学者ら社会科学者もまた、体験に支えられて平和論を唱えてきた。戦争体験が遠いものとなるにつれて、平和国家の基盤も揺らいでいる今、その再考と再建が求められる。
 本書第一部では、平和国家の基盤と不確かさを明らかにする。体験に依存した平和主義を支えてきた憲法学者と政治学者・丸山眞男への批判の中で、戦争そのものに対する研究がないがしろにされてきたことが浮かび上がる。それを象徴するのが、近代戦争を哲学的に探究したクラウゼヴィッツの『戦争論』に対する誤解・無理解である。
 第二部は、歴史的背景を踏まえて、クラウゼヴィッツ『戦争論』の主要部分を丁寧に読み解く。平和国家の基盤となるべき平和論には、近代国家とその戦争を正面から深く理解した戦争論が必要だからである。そうした戦争論は今もなお、クラウゼヴィッツをおいて他にない。
 ここから、平和国家の基盤たるべき現実的な平和論を構築し直すことができる。本書は、新たなる平和論の礎を築くための戦争論のすすめである。
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