妊娠26週2日。体重910g
超早産児かつ超低出生体重児だった澪が
たくさんの愛と熱意に支えられて乗り越えた
125日間の軌跡。
未熟児でよかった――とは、やっぱり思わない。
困難に直面した時、その経験をむしろよかったなんて振り返る人もいるが、澪の命を危険にさらしてしまったことも、手術の傷跡や声帯麻痺を残してしまったことも、紛れもない事実である。それに、たとえ私がこの経験を心からポジティブに捉えていたとしても、母親の気持ちだけでそんな風にまとめてしまうのはなんだか澪本人に失礼な気がする。どんなトラブルもなく元気に産んであげられるなら、やっぱりそれが一番だ。
でも、もし君が普通に生まれていたら、気持ちよさそうな寝顔に、目が合うとぱっと明るくなる表情に、ここまで感動することはなかっただろう。あっという間だったような途方もなく長かったようなあの4ヶ月の経験は、私の幸せセンサーの感度を少しだけ上げてくれた。