廃棄物の不法投棄、杜撰な処理による爆発や火災などの事故、そして国内での対策が整備されない廃プラ問題など、廃棄物処理における問題が山積しています。
その根本的な問題は、矛盾をはらんだ制度と人手による現場の杜撰な管理、そして廃棄物処理業者の公正な評価制度の不備にあります。
本書では、廃棄物が適正に処理されるためにIoTを活用したトレーサビリティシステムの開発に取り組んできた著者が、廃棄物処理にまつわる諸問題を明らかにし、その解決の糸口を示します。
はじめにでは、廃棄物処理が人の目と手作業に依存していることの問題を指摘し、ゴミ問題は廃棄物処理に携わる人だけの問題ではないことを提議します。
第一章では、森友学園問題やCoCo壱番屋の廃棄物処理事件、そして廃プラ問題を取り上げ、近年頻出している廃棄物処理問題の背景を分析します。
第二章では、産業廃棄物に取り入れられているマニフェスト制度の問題点を指摘し、トレーサビリティシステムの必要性を説きます。
第三章では、スマートフォンの普及とIoTの進歩、ビッグデータの処理能力の向上が、廃棄物処理のトレーサビリティを劇的に向上させることを解説します。
第四章では、トレーサビリティシステムを導入した事例を紹介します。
第五章では、IoTやAI、ロボットの進歩が廃棄物処理や社会にどのような影響を与えるのかを予測します。
おわりにでは、廃棄物処理のトレーサビリティシステム開発が廃棄物処理や社会にどのように貢献できるのかに言及します。