季刊民族学190 国立民族学博物館創設50周年記念特集 私たちが歩んだ半世紀

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商品説明
国立民族学博物館が創設五〇周年を迎えた。半世紀を経てみんぱくは世界第ー級の博物館に成長したが、この間、私たちはどんな経験をしてきたのだろうか。私たちの社会、文化はどのように変化したのだろうか。
1960 年代の世界を彩ったのは「異議申し立て」だった。近代的価値観、科学技術万能主義、進歩史観、成長神話や中央集権的価値観から決別し、さまざまな分野で新たな道を模索する動きがはじまった世界史的な一大画期だったといえる。国立民族学博物館が創設された1974 年は第一次オイルショックを機にそれらの動きが一転し、別のモードへの移行が始まる年でもあった。一般に歴史年表は、縦軸に年を、横軸に政治、経済、社会、文化、世相などのテーマを配することが多い。バタフライ効果ではないが、テーマごとの縦長年表を横方向にまたがってつなぐ相関関係を見出すことが、歴史年表を読む醍醐味のひとつに相違ない。本特集も、いくつかのテーマを横軸に置いて年表を思い描いてみるとどうなるか、の試みである。読者諸賢はこの50 年を振り返るなかで、本特集の論考で暗示されている諸々の相関関係への洞察をお持ちになるにちがいない。そうした洞察が、次の、より良い時代への展望につながることを、願わずにはいられない。
目次
【特集】国立民族学博物館 創設50周年記念特集 私たちが歩んだ半世紀
「ポスト『1968年』の社会運動:ドイツと日本の比較から」 西田慎
「いま日本で原油・天然ガスに向き合う:終わった生産、終われない管理」縄田浩志
「何が日本の食卓を変えたのか:『洋風化』と食料安全保障」鈴木宣弘
「日本の『カルト問題』にみられる奇妙な構造:ひとつの素描」大田俊寛
「演歌/アイドル/ニューミュージックの三極構造:1974年以後の大衆音楽」輪島祐介
「〈枷〉と〈剣〉のせめぎあい:メイクとファッションの50年」栗田宣義
「カワイイ文化・オタク文化とその越境:ハローキティから『腐女子』まで」床呂郁哉
「人文科学とコンピュータの半世紀:ある研究者の奮闘物語」及川昭文
「文化人類学、半世紀の潮流」岸上伸啓
【連載】
フィールドワーカーの布語り、モノがたり 第8回
「『伝統』を継ぎ接ぎする:トルコ絨毯の新たな展開」田村うらら
【記事】
「山分けの島の分かち合いの食文化:バヌアツ共和国フツナ島の饗宴の事例から」
木下靖子
「ミャンマーのチーズづくり:キッチンでつくるノゲー、雲南から来たノチャウ」
竹井恵美子                         
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