タオルの町泉佐野でタオル屋三代目として歩んだ作者の自叙伝。
「チョンコ機」の復元、幻の「太鼓機」の発見、「和泉木綿」の発掘など、タオルのルーツや製法・奥義が分かる一冊。
妻の闘病・往生記はタオルを片手に、泣きながら読んでください。
出版社からのコメント
タオルについて書かれた珍しい本です。類書はあまり見かけません。
タオルは、日本が誇る伝統技に支えられた製品です。この一冊でタオルのこと全てが分かります。
抜粋
幻の「太鼓機」発見!
震災で被害を受け、建て替えをするという家から「天井裏に古い農具がある。
市ではあんなものいらんかなあ」と、そこのおばあさんが家内に声をかけてくれた。
私は早速行ってみた。
天井裏に上がり調べていると、隅に木製の機が埃をかぶっていた。
勿論そこのおばあさんも、ご主人も、機があるなど全く知らない様子だった。
懐中電灯を借りて前の物を片付け、物をずらしたりして確認すると、――それが幻の太鼓機であろうと勘付いた。
(本文より)