元 凄腕営業ウーマン“米屋のマリリン”が、2017年、「子ども食堂 マリリンの家」をオープン。以降、2025年までの約9年間の取り組みを、関係者への取材を折り込みつつまとめたもの。
団地の御用聞きから始まる50年の営業経験、地元や被災地でのボランティア経験をもとに、次々に斬新な企画を実行。役所、企業、団体、地域の「子ども食堂」、シングルマザー、さまざまな世代のボランティア……など多様な人々とつながることで、「子ども食堂という場」の可能性を広げ続けている。
2024年春からは、月に一度、「青年赤十字奉仕団」の大学生、「青少年赤十字」の高校生と、子ども食堂を協働開催しており、スタッフの高齢化が進む地域の子ども食堂において、参画世代の拡大と若者の主体性を育みながら事業継承が期待できる取り組みとして期待を集めている。
「ここに来ると、明日からまた頑張ろうって気持ちになれる」と語るシングルマザー、「幅広い世代の方との交流を通し、自分自身、まだまだ成長できることを楽しんでいる」「完全に手弁当だからの楽しさがある」と語るシニアボランティア、「学校では息苦しさを感じていたが、ここだと、子どもたちが素のままの僕を受け入れてくれるので、安心して過ごせる」と語る高校生ボランティア……。著者のボランティア育成にかける思いはもとより、「子ども食堂」に集う人々のそれぞれの思いを知ることで、今後、「子ども食堂」の役割がますます大きなものになるだろうことが予感できる一冊。