『おはなし名画をよむまえに』について(知育の観点から)
子どものための本格的美術全集「おはなし名画」の幼児向けシリーズです。サイズも小さめで名画を簡単な物語、セリフ、あるいは詩と一緒に楽しめます。子ども達が多くの人たちに愛されてきた名画に触れることが出来る絵本として高い評価を得ています。
赤ちゃんは生後間もなくから色をぼんやりと認識し始め、56歳になるとそれまでに吸収した膨大な色の情報を整理、分類し、更には言語化出来るまでに成長します。脳への刺激の約80%は視覚を通じたものだと言われています。沢山の色を見て育った子どもは色の微妙な違いを観察し、表現できるようになります。またイメージしたり、想像したりという感受性も豊かになります。色彩感覚を豊かに育むことは脳の様々な能力の開発することにもつながるのです。この期間に適切な環境を整えてあげることは極めて大切です。
出産や入園のお祝い、誕生日やクリスマスのプレゼントにもお勧めです。
・美しい色彩と詩の世界です:「クレーと黄色い鳥のいる風景(詩:谷川俊太郎さん)」
視覚感受性が発達する時期に美しい名画が身近にある環境はとても大切です。また、詩の読み聞かせは子どもの言語能力の発達に有効です。色と詩で視覚と聴覚を同時に刺激することで脳の発達は更に促進されます。さらに、美しい詩を繰り返し聞いて、暗唱できるようになると、右脳記憶が育ち、記憶が定着しやすくなります。
・好奇心を刺激します:「シャガールのそらとぶふたり」「マグリットのはてな?」
「楽しそう!!」「どうしてこうなるの?」など、この2冊の簡単なせりふが付いた絵を見た子ども達の反応は実に様々です。色々なことに好奇心を持ち始めた子ども達は一つ一つの絵を純粋に楽しみながら、想像力を膨らませます。感性、好奇心、想像力など、これからの時代を生きる子ども達に欠かせない素養が身に付きます。
・全体が一つの物語になっています:「ブリューゲルのバベルの塔」「名画でメリー・クリスマス」
社会性が発達し、思考力が伸びてきた子どもにぴったりの絵本です。この2冊には聖書の物語が簡潔に書かれています。これらの西洋の古典には子ども達の知的好奇心を刺激する要素も豊富です。名画を見ながら物語を楽しむことで思考力が鍛えられ、想像力が育まれます。「絵本から本への橋渡し」としてもお薦めです。
第3巻「マグリットのはてな?」(22ページ/24×26cm)
この本は保育園で美術教育をしている画家の「園児はマグリットの絵が大好き」という言葉をヒントに作りました。
マグリットの絵はどれも本当に不思議ですが、その題名も謎めいたものが多いです。例えば表紙の鳩の絵の題名は「大家族」です。
「園児がマグリットの絵が大好き」なのは「目に見える思考」であるというマグリットの絵を心の目で見ているからかもしれません。
是非、親子でマグリットの不思議な世界を楽しんでください。