海に囲まれた日本は多彩な自然、豊かな漁業資源に恵まれている。海と陸が接する「沿岸」は多くの人が暮らし、産業や文化、歴史が凝縮されたホットスポットとなっている。本書は、一般財団法人地球・人間環境フォーラムの月刊環境情報誌『グローバルネット』に2017年4月号から連載中の「日本の沿岸を歩く 海幸と人と環境と」のうち2019年12月号までの33回分をまとめたものである。
「旅する沿岸ジャーナリスト」は、地域が元気になることを願いながら、全国各地の沿岸を訪ね、人々の話を聞いた。テーマは「海幸」=豊かで持続可能な水産漁業、「人」=海幸に支えられてきた人々の生活や文化歴史、「環境」=海や浜辺などの自然やそこにいる生きものたちの多様性…など。多分野にわたる情報を客観的に捉え、専門情報も読みやすい文章にしている。また、行政機関や漁協などの協力を得て正確性を確保、PRコンサルタントである著者がビジネス面からの意見も示している。
長年、海外や国内で取材活動をしてきた著者が「旅」の心を大切にし、訪問地の魅力にわくわく感もまぶせたエデュテインメントでもある。訪れた場所について視覚イメージを膨らませる歌謡曲や流行歌、唱歌などの曲名も盛り込んでいる。