《私の周辺には独自の認知枠で世界を見つめ、他にはない生き方をしている人が多い。
もし「世の中列車」に例えるなら、なるべく他の人よりもいい席を取るとかそういうことでなくて、黙々と別の線路でも創っていくような……》
(著者「序」、本書p4より)
美術の才能を、主に支援の場でチラシづくりのボランティアに傾けてきた著者の目に映る、世の閉塞感や犬や猫、赤ん坊、一緒にリサイクル缶を潰す仲間たちの横顔と人生のきらめき。著者によるカバーもその下の表紙もため息が出るほど絶妙です!
「往年の『ガロ』も真っ青!」と評判だった「けいこう舎ウェブマガジン」に連載(2020年1月~2023年2月)に、仲間の死を受けて急遽描き下ろした一作と、山谷(さんや)生まれの冊子「あじいる」に掲載の伝記マンガも収録。
「あじいる」の背景については、一般社団法人あじいるの荒川茂子さんの解説を所収。