風を感じたいんだ。
中村の言葉に俺は黙り込んだ。何も言わずコーヒーを飲んだ。
俺は待っているぞ。いつまでもバイクに乗り続けて、待っているから。(本文より)
2008年に発行した「バイク小説短編集 Rider's Story」の新装改訂版を個人出版オートバイブックスより発行。
新作を1編加え、計30作を収録。
夏は暑い、冬は寒い。雨に打たれ、風にさらされ、荷物も満足に載らない乗り物。
オートバイと関わることで生まれる、切なくも熱いドラマ。
どこにでもいる30人のライダーの日常を描いたバイク小説短編集。
【代官山蔦屋書店様より】
バイクと本好きな著者が2008年に自費出版した短編小説集「Rider's Story」が新装、一部改訂され再発売となりました。幼少期のバイクとの出会いや走ることの楽しさ、バイクをきっかけとした他者との触れ合いなど、本作には5ページ前後のショートストーリーが30本収められており、著者のやさしく且つ歯切れ良い文章の心地良さで何時の間にか物語に引き込まれ、読んだ後も書かれなかった「その先のストーリー」へと想像が膨らみます。深い内容をシンプルに表現することと想像を楽しませることが著者の真骨頂であり、狙いでもあるようです。