序論 ファンタスムから自伝へ
一 『オーレリア』読解のために
ⅰ 『オーレリア』研究の検討
ⅱ 『オーレリア』の声
ⅲ 「初稿」の問題
A 初稿
B 「初稿」説の信憑性について、その否定
C 自伝的エクリチュールへ
D 「初稿」が語るもの
二 ネルヴァルの「新生」を考えるために
ⅰ ネルヴァルのエクリチュール
ⅱ 断絶と新生(バルトの老いの文学論)
ⅲ 文学の共同体
本論
第1章 ファンタスムとエクリチュール
ⅰ エクリチュールの源泉(「花」と「星」)
ⅱ エクリチュールの誓い
ⅲ 「母」(喪の病について)
ⅳ ナルシシスム
ⅴ ファンタスムとしてのエクリチュール/記念碑としてのエクリチュール
A ファンタスムとエクリチュール
B ファンタスム(知覚同一性)
C 想起とエクリチュール
D クリステヴァのメランコリー論
E 自伝的エクリチュール(クリステヴァの記憶論からデリダの書物論へ)
ⅵ 記憶とエクリチュール
第2章 エクリチュールのシナリオ
ⅰ 詩人の城
ⅱ 詩人の養成(恋と読書)
ⅲ 失われた文字/手紙
ⅳ 円環の時間
ⅴ 新生の計画「シルヴィ」
第3章 ネルヴァルの新生
ⅰ 黒い太陽
ⅱ 廃嫡者(新生の赤いエクリチュール)
ⅲ 断絶
ⅳ 「作品」に向けて
ⅴ 執筆の動機について
第4章 『オーレリア』1 構成の問題
ⅰ フィクションとしての作者
ⅱ 断絶
ⅲ 分身について
ⅳ フェルマンの意見
ⅴ 自伝的エクリチュール(分離-回収され得ない「わたし」)
ⅵ レエクリチュール
ⅶ 体験の一般化
ⅷ イロニー
第5章 『オーレリア』2 記念碑としての「メモラブル」
ⅰ 最後の行程
ⅱ 「作品」の遺贈としての「メモラブル」
ⅲ 「メモラブル」読解のための三つの記号
結論
ⅰ 総括(最後の行程)
ⅱ ムネモシュネーへの祈り
ⅲ 作家の死
〈引用文の日本語訳〉
Bibliographie
「作品」の高みをめざして--『オーレリア』への挑戦 野崎 歓