官立新潟英語学校で学んだ人々明治期教育制度基礎資料Ⅱ

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官立新潟英語学校で学んだ人々明治期教育制度基礎資料Ⅱ

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 明治は文明開化の時代である。福沢諭吉が「文明開化」という言葉を使って『文明論之概略』を出版したのが明治8(1875)年8月20日。その1年以上も前の明治7年3月、現在の新潟大学歯学部の付近に、官立新潟外国語学校が開校した。
 全国的に見ると、明治6年に開成学校語学課程と独逸学教場、外国語学所を併合して東京外国語学校が開校する。明治7年には長崎の広運学校が官立長崎外国語学校、大阪の開明学校が官立大阪外国語学校と改称して開校。同年、広島・宮城・新潟・愛知に新たに官立外国語学校が開校し、全国7つの官立外国語学校が誕生する。同年12月、、官立東京外国語学校の英語科が官立東京英語学校として独立するとともに、他の官立外国語学校が官立英語学校と改称され、英語に特化される。
 しかし、明治10年に宮城・新潟・愛知・広島・長崎の官立英語学校が、明治12年に官立大阪英語学校が廃校となるのである。わずか4年から6年の命であった。
 個別の官立英語学校の研究については、東京英語学校学校以外は、篠田弘「官立愛知英語学校の設立と役割」(日本英語教育史学会『日本英語教育史研究』 第8号・1993)がある。また、官立新潟英語学校については、『新潟県教育史』『新潟県教育百年史 明治編』に概要を述べているほか、論文として吉田ゆき「官立新潟英学校」(日本英学史学会『英学史研究』第15号・1983)がある。
 官立英語学校が明治という時代にどのような役割を果たしたかを検証するためには、卒業生がその時代にどのような役割を果たしたかを見るのが最良の方法である。本書は、その基礎作業として官立新潟英語学校の生徒を確定し、個別史を集めることを目的とした。
 本書が、明治前期地方教育制度の原点を明らかにし、官立英語学校が明治という時代においてどのような役割を果たしていったのかを明らかにする資料となれば幸いである。
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