【お知らせ】
講義等に用いる資料として翻訳したものです。
訳注は付けていますが、解説は付けていません。
解説代わりになる書籍や論文については凡例で少し紹介しています。
【内容紹介】
「神は男性にも女性にも知性ある魂を授けました。それならばなぜ、女性は魂を陶冶すべきではないということになるのでしょう。」
十七世紀末のイングランド。女性が学ぶことのできる大学は未だ存在せず、世間には女性の教養形成と人格陶冶を挫折させる様々な偏見と慣習が存在していた。メアリ・アステルは、この時代状況を批判し、キリスト教の修道院をモデルとして女性の高等教育施設を構想した哲学者である。アステルは本書を通して、女性の知性と心情に対する世間の複雑な影響を鋭く分析するとともに、避難所と訓練所を兼ね備えた人格形成の空間の必要性を訴え、そこでしか手に入れられないもの──自立した知性、公平な善意、敬虔な感情と習慣、そして本当の友人──の価値を説いた。女性が自分の魂を愛し尊敬することのできる社会を目指した先駆者の書。