新・軽井沢文学散歩 文学者たちの軽井沢 上

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    数多くの作家たちが避暑地に選び、執筆の場として過ごしてきた軽井沢。彼らの軽井沢での足跡をたどる「文学者たちの軽井沢」(雑誌「軽井沢ヴィネット」で連載中)が単行本になった。 軽井沢ゆかりの作家たちの生い立ちから、彼らを取り巻く人間関係、軽井沢での執筆活動まで、かつてここまで深く踏み込んで書かれた文学書があっただろうか。 自身も軽井沢の山荘で執筆活動を続ける、著者の吉村祐美氏。彼女は、作家たちが過ごした場所や、作品の舞台を自身の足で何度もめぐり、膨大な資料を読み解くなかで、その軌跡を解き明かしていく。文学ファンはもちろん、ビギナーにとっても、分かりやすい解説が文学の世界へと惹きこんでいく。 それぞれの作品にまつわる背景に加え、芥川と片山の軽井沢での出逢い、旧軽井沢で川端を案内する堀、心の通った川端と野上の師弟関係など、作家同士の軽井沢での交流はとても興味深い。本書で入りきらなかった作家については続編に期待したい。それほどまで、軽井沢にゆかりのある作家たちの数は多いのだ。 付属の散歩道マップを見ながら、軽井沢の街を散策すれば、いつもと違った発見が出来るだろう。
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