祝!栗山英樹さん
2026年 野球殿堂入り
2026年1月15日、競技者表彰エキスパート表彰から栗山英樹さんが殿堂入りとなりました。おめでとうございます!
野球殿堂とは
野球殿堂は、日本の野球の発展に大きく貢献した方々の功績を永久に讃え、顕彰するために1959年に創設されました。野球発祥の地である米国では、1939年に野球殿堂が創設され、日本の殿堂の20年先輩になります。「殿堂」とは英語では、"Hall of Fame"といわれ、直訳すると「名誉の殿堂」という意味になります。殿堂入りされた方々の表彰レリーフ(ブロンズ製胸像額)を、野球殿堂博物館内の殿堂ホールに掲額し、永久にその名誉を讃えます。野球殿堂入りには競技者表彰と特別表彰があります。
(公益財団法人 野球殿堂博物館 公式ホームページより引用)


今回のキーワード
誰かのために何かをしてあげたい、その思いを秘められている方はぜひ!
栗山店長コメント
栗山店長コメント
世界的な指揮者の父と二人で暮らす高校生の和音。ある日、いつもより少し遅めに帰宅するとダイニングに見知らぬ女性の姿が。
「はじめまして、梶ヶ谷和音さん。……あたしは、あなたのお母さんよ」
型破りな”新しい母”の登場に、物語はたちまち劇的な展開を始めます。
決して謎が謎を呼ぶミステリーというわけではないのですが、読み始めてしばらくするとページをめくる手が止まらなくなり、気付くと魂が揺さぶられている、そんな一冊です。
ここではストーリーに触れることはしませんが、私がなぜこの作品に心を奪われたのか、そのポイントをお伝えできればと思います。
誰かのために何かをしてあげたい、自分がしなければいけない、本当に強くそう思った時、人はそれをどう行動に移すのか。読み進めるうち、「そういうことだったのか!」という場面が何度も訪れます。
責任はすべて自分が負う。相手にどう思われても、たとえ恨まれたとしても、必ずそれが相手のためになるという信念があればこそ、覚悟をもって絶対にやり切る。
登場人物の行動の裏にある意図、大きな意志に気づかされるたび、「もし自分が同じ立場であったなら、ここまで自分のことはいっさい考えず、相手のためにやり尽くすことができるだろうか」という思いが湧き上がってきて、「本当に人のために尽くすとはこういうことであり、優しさとはこういったことを指すのだ」と、小説を読んでいる感覚ではなく、現実問題として受け止めている自分がいました。
プロ野球の監督という仕事を任されてから、「指導者の想いは一方通行の片思い、決して見返りを求めてはいけない」と、ずっと自分自身に言い聞かせてきましたが、この作品に描かれているやり方こそが、まさにそれを示すやり方なのだと、心に突き刺さりました。
誰かのために何かをしてあげたい、その思いを秘められている方はぜひ!

お二人の珠玉の言葉が、この本にはまるで宝箱のように溢れています
栗山店長コメント
サッカーのワールドカップで2度、監督として日本代表を率いた岡田武史さん。
将棋界初の七冠王にして、「史上最強の棋士」と謳われる羽生善治さん。
ともに熾烈な勝負の世界を突き詰めたお二人が、「哲学」を語り合っています。
勝負どころの決断力や、勝負勘の研ぎ澄まし方を言語化した「勝負哲学」です。
冒頭、お二人は「論理と直感」について意見を交わされています。
岡田さんは言います。「一定水準まではデータ重視で勝てる。しかし、確率論では勝ち切れないレベルが必ずやってくる。そうして、ほんとうの勝負はじつはそこからだ」
羽生さんも深く同意されます。「理詰めでは勝てないときが必ず来る。でも、ほんとうの勝負が始まるのはそのロジックの限界点から」
読み始めて、いきなり勝負事の精髄を突き付けられた感覚になりました。
また、中でも特に印象的だったのは、「美学」についてのやり取りです。
「監督は勝負にも『美しさ』が必要だとお考えですか』という羽生さんの問いに、岡田さんはこう答えます。「『勝利』と『美学』は二律背反ではなく、絶対的に結果を追求するのですが、裏に美学があったり、目的に美しさがないといけないと思っています」
さらに、「損得や好き嫌いでなく、『美しいか美しくないか』でものごとのよし悪しを判断するメンタリティ」こそが日本人の美意識、美学だと。
一方、羽生さんは美学をこのように表現されています。「その手は姑息じゃないか。相手を陥れるような罠のような手じゃないか。そこにずるさが混じっていたら、その手は選択肢の中から排除するようにしています」と。
あれだけの注目を集める戦いの真っ只中、極限の状態にあってなお、常に「義」の気持ちを持ち続け、結果に導いていく。いや、だからこそ大きな結果につながっていくのでしょう。
そんなお二人の珠玉の言葉が、この本にはまるで宝箱のように溢れています。
本当に深いんです。必ずあなたを助けてくれます。

「アルンさんのおじいちゃんの話」に耳を傾けてみませんか?
栗山店長コメント
栗山店長コメント
主にインドでは「おじいちゃん」のことを、親しみを込めて「バプジ」と呼ぶそうです。著者のアルンさんは、バプジが教えてくれた「人として大切なこと」を、この一冊の本にまとめました。
アルンさんにとってはまず何よりも優しく、自分の良い面を探し、それを引き出してくれたパブジは、世界中で尊敬される偉大な人物、「インド独立の父」と呼ばれるマハトマ・ガンジーだったのです。
アルンさんがバプジと一緒に暮らすことになったのは12歳のとき。
14歳になるまでの2年間、バプジから学んだ教えはアルンさんの人生を大きく変えました。
「あなたがこの世で見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい」というのはガンジーの有名な言葉ですが、「自分が変わらなければ、世界も変わらない」というその教えを短期集中コースのように学んだ2年間だった、とアルンさんは振り返っています。
バプジは、何より「正義」を大切にした人でした。
「すべての人類は一つの家族だ」、「人はみな、自分にとっての最高の人生を生きる権利がある」と心から信じ、危険や憎しみの渦巻く時代、環境にあっても、「非暴力」を貫き、それを実践しました。
そして、「現代に生きる私たちこそ、バプジの教えが必要だ」と、アルンさんは筆を執りました。「むしろ、今ほどバプジの教えが必要な時代はないだろう」と。
私たちが子どもの頃、自分のおじいちゃんやおばあちゃん、お父さんやお母さんはもちろん、可愛がってくれた近所のおじさん、おばさんにも、人として大切なことをたくさん教わってきたように思います。
「偉大なガンジーの教え」と背伸びをせずに、「アルンさんのおじいちゃんの話」に耳を傾けてみませんか?
私もそうですが、きっとあなたも何かをし始めます。

栗山英樹氏と有志による
北海道栗山町の手作り天然芝球場
栗の樹ファーム
栗山店長からのご挨拶
自分の人生で経験できることは限られていますが、私たちは「本」を通じて先人の素晴らしい経験や考え方を学ぶことができます。
また、人としての大切な情緒を熟成するには、動画だけでなく文字から取り入れ、自分の頭で考える時間がどうしても必要だと私は思うのです。
そこで今回、こんな場所を作ってもらいました。
大変な時代だからこそ、自分の助けになる一冊と出会うきっかけになったら嬉しいです。
栗山英樹書店について
北海道日本ハムファイターズ、野球日本代表「侍ジャパン」を監督として率いた栗山英樹さん。この連載では毎回、その真摯で“実践的”な人生論に根差した書籍たちをご紹介いただきます。
2026-06-04
栗山店長からのご挨拶
自分の人生で経験できることは限られていますが、私たちは「本」を通じて先人の素晴らしい経験や考え方を学ぶことができます。
また、人としての大切な情緒を熟成するには、動画だけでなく文字から取り入れ、自分の頭で考える時間がどうしても必要だと私は思うのです。
そこで今回、こんな場所を作ってもらいました。
大変な時代だからこそ、自分の助けになる一冊と出会うきっかけになったら嬉しいです。

栗山 英樹
(くりやま ひでき)
1961年東京都生まれ。監督として2016年に北海道日本ハムファイターズを日本一に、2023年には侍ジャパンをWBC世界一に導く。2024年、日本ハム球団の最高責任者であるCBOに就任。『信じ切る力』(講談社)、『監督の財産』(ワニブックス)、『栗山英樹の思考』(ぴあ)など著書多数。2026年1月に『栗山英樹がトップ経営者から引き出した逆境を突破するための金言』(HNK出版)を発売。

著書一覧はこちら
前半 / ジュンク堂書店現役書店員 大賞受賞
後半 / 犬怪寅日子さんインタビュー

