独自の解釈で描かれた、手塚治虫版ブッダ伝。シッダルタは、ヒマラヤ山脈のふもとカピラヴァストウで、シャカ族の王・スッドーダナの長男として生まれた。けれども、生後7日目に母マーヤと死に別れ、叔母のパジャーパティに育てられた。その後、16歳でヤショダラと結婚し、一子ラーフラをもうけるが、人生の根底にひそむ生老病死の問題について考えるようになり、29歳のとき、すべてを投げうって出家する。やがてピッパラの樹の下で悟りを開き、以後、ブッダ(サンスクリット語で“目覚めた人”という意味)と名乗って、インド各地をめぐる説法の旅を続けるのである。