地平 2025年 09月号 [雑誌]

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地平 2025年 09月号 [雑誌]
  • 発売日:2025/08/05
  • 出版社:地平社
  • JAN:4910060530958

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地平 2025年 09月号 [雑誌]

地平 2025年 09月号 [雑誌]

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商品説明
今回は、長いあいだの憲法裁判を経てついに原告勝訴となった生活保護訴訟に関連して、生活保障の現状を考えた「生きる砦を築く」を特集します。
また、戦後80年に際して、東アジアの平和外交について特集した「東アジアの不再戦のために」、あのときのヒロシマを追いかける「ヒロシマ史論」特集、そして、アメリカの動きにより岐路に立たされている「トランプ時代の気候正義」特集もあわせてご期待ください。


●特集1 生きる砦を築く――生活保護から生活保障へ
 物価高騰はとどまるところを知らず、一方で賃金は上がらない。
 非正規雇用が拡大されていった新自由主義の30年の果てに、今日の生活と明日の生存を脅かされる人々が、この社会に膨大に生み出された。
 そんな私たちにとって、生活保護制度こそは、生存の最後の砦であり、社会と市民をつなぐ命綱である。
 その生活保護がバッシングの血祭りにあげられ、安倍政権によって支給額が切り下げられてから十数年。これでは生きられないではないか、私たちには健康で文化的な最低限度の生活を営む権利がある――憲法に定めた権利を実現するために、数多くの市民や弁護士が声をあげ、不断の努力をつづけてきた。
 そしてこの六月、最高裁は、政府による生活保護の恣意的な切り下げは許されないと判断した。
 ここから私たちは何を学べるのか。
 格差と分断を超えられる社会を築くために、特集する。

●特集2 東アジアの不再戦のために
 東アジアの近代は、戦争の歴史であった。
 アジア・太平洋戦争が日本の敗戦で終了してから80年。戦争体験者の多くはすでに世を去り、戦争の体験、とりわけ日本が侵略して出ていった先の戦場での体験について直接に聴く機会は、ほぼ失われた。
 それは、裏返していえば、不戦の80年がもたらした戦争体験の不在でもある。
 その一方で、東アジアでは軍拡競争が激化している。
 日本では極右・排外主義が台頭し、南西諸島を中心に、戦争準備が進む。
 このような状況だからこそ、あらためて確認したい。
 東アジアで、戦争は、二度と、絶対に、あってはならない。
 現在を生きる私たちの責任は、不戦を継続し、次世代に渡すことだ。
 同じ過ちを繰り返さないために、特集する。

●特集3 ヒロシマ史論
 かつて軍都だった廣島は、原爆被爆と戦後復興を経て、国際平和都市ヒロシマとして、核廃絶と恒久平和を呼びかける拠点となった。
 その歩みは、軍国主義から平和主義へと転身した日本の歩みと二重写しだ。
 そして現在の広島の姿も――核廃絶と口では言うものの、実際にはアメリカの核兵器によりかかり、平和を掲げつつ軍備を拡大し、戦争の被害は訴えるもののアジア諸国への加害責任については及び腰――日本の現在に重なる。
 被爆80年のこの夏、広島≒日本の今を考える。
目次
★知層 News In-Depth
国際卓越研究大学が向かう道――「稼げる大学」という罠光本 滋(北海道大学)
台湾は脱原発を完遂できるか鈴木真奈美(明星大学兼任講師)

★特集1:生きる砦を築く――生活保護から生活保障へ
いのちのとりでの再構築をめざして尾藤廣喜(弁護士)
生活を守る歴史的な最高裁判決――法廷で何が争われたのか小久保哲郎(弁護士)
貧困対策を前に進める志賀信夫(大分大学)
生活保護バッシングを「完全な失敗」として終わらせるために稲葉 剛(つくろい東京ファンド)

★特集2:東アジアの不再戦のために
〈インタビュー〉中国との対話を積み重ねる河野洋平(元衆議院議長)
中国の安全と東アジアの平和加治宏基(愛知大学)
なぜ日朝国交正常化が必要か岡本 厚(元『世界』編集長)
済州島四・三事件 記憶と向き合う文京洙(立命館大学名誉教授)

★特集3:ヒロシマ史論
複数の「ノーモア・ヒロシマ」――提灯奉迎が再現された街から植松青児(編集者)
広島タイムライン事件――戦争の伝え方とメディア宮崎園子(ジャーナリスト)

★特集4:トランプ時代の気候正義
気候危機の時代に、いま何をなすべきか深草亜悠美(FoEジャパン)
気候運動が迎えた転機ーー高まる権威主義と活動家の選択アライ=ヒロユキ(美術・文化社会批評)

★単発
関西生コン弾圧事件の本質永嶋靖久(弁護士)
飢えか銃かーーイスラエル軍によるパレスチナ人への「死の罠」アハメド・アハメド、イプティサム・マハディ(共にガザ出身ジャーナリスト)
〈短期連載〉イスラエル極右とガザ”戦争”(中)――「カハネ国家」への道赤尾光春(国立民族学博物館)

★連載
テック・ジャスティス――公共性と倫理ある人々の技術へ 第3回 接続は人権――生存と自由を賭けたネット遮断との闘い内田聖子(ジャーナリスト)
歌舞伎町で。第3回 「家族の助け合い」という言葉が隠すもの仁藤夢乃(Colabo代表)
ルポ 無法労働――非正規公務員の荒野 第3回 「公僕」から「公奴」へ竹信三恵子(和光大学名誉教授)
いくつものフォルモーサへ 第8回 仮面のなかの「忘れられた」歴史今福龍太(文化人類学者・批評家)
ウクライナ通信 第15回 海外からの支援者たち尾崎孝史(写真家)
台湾・麗しの島だより 第15回 ポテヒ――禁じられた台湾伝統芸能と移行期正義栖来ひかり(文筆家)

★書評 Independent Book Review
現代日本の植民地主義との連続性を問う李杏理(東京経済大学)
押し寄せる歴史修正の波に抗して――映画『摩文仁』評南 彰(琉球新報)
個と場と本 第14回 言葉にならない言葉と向き合う磯前大地(くまざわ書店八王子店)
編集部のイチオシ新刊


Sounds of the World 第15回 寺尾紗穂石田昌隆(フォトグラファー)
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