【特集】大学入試が求める資質・能力
これまで大学入学者選抜は、高等学校の3年生を対象として、推薦入試やAO入試が9月過ぎから行われていたものの、多くは1月や2月、3月に行われるペーパーテストによって行われてきた。しかし、近年、その傾向が大きく変わりだしている。きっかけとなるのは、令和2(2020)年6月に出された大学入学者選抜実施要項による大学入学者選抜に係る新たなルールの導入である。
そこでは、それまでの「一般入試」が「一般選抜」に、「AO入試」が「総合型選抜」に、「推薦入試」が「学校推薦型選抜」にと名称が変わったが、名称のみではなく、大学入学者選抜の実質も大きく変わりはじめている。
そこで、本号では、大学入学者選抜実施要項が求める大学入試制度における各選抜試験の特徴を明らかにすると共に、それぞれの入試の方法のメリットとディメリットとを明らかにしつつ、これからの大学入試の在り方について、受け入れ側の大学の考え方と、生徒を指導している高等学校側の考え方と取組、実情から、国語としての資質・能力をいかに育成するかを、考察する企画としたい。