■2025参院選 自公支配時代の終焉
7月20日投開票の参議院選挙で、自公の獲得議席は47にとどまり、非改選の75とあわせて122で、過半数の125に達しなかった。衆議院に続いて参議院でも自公は少数与党に転落した。1999年の小渕第2次改造内閣で始まった自公政権は、民主連立政権時代(2009 ~12年)をのぞき、政権を担ってきた。しかし、国民全体の利害調整を自公が行なう仕組みは、失われた30年に象徴されるように機能不全になり、有権者から見放されたのだ。今後は、比較第1党が中心となり、政策ごとに与野党合意を実現することになるのか。選挙結果と政界の今後を識者4人が分析する。
●能條桃子さん(「NO YOUTH NO JAPAN」代表理事)に聞く
世代間対立があおられない形で議論を
聞き手・まとめ/竪場勝司
男女の候補者をできる限り均等にするよう政党に求める「政治分野における男女共同参画推進法」(候補者男女均等法)の施行から7年経ったが、女性の候補者はまだまだ少ない。20代の若者はそもそも参院選に立候補すらできない。現状を分析、課題を考える。
●選挙・政治アドバイザー久米晃さんに聞く
目の前のことに右往左往する政治が続く
聞き手・まとめ/佐藤和雄
参院選は、自公連立政権が歴史的大敗を喫した。昨年10月に石破茂政権が誕生して、衆院選、東京都議選に続く三度目の敗北である。自民党を中心とした政権が衆参両院でともに少数与党となるのは1955年の結党以来初めてだ。一方、野党では国民民主党と、「日本人ファースト」を掲げた参政党が大きく議席を伸ばした。なぜこうした結果となり、日本政治はこれからどうなるのか――。自民党本部の職員として選挙対策を長く担い、「選挙の神様」とも呼ばれた久米晃さんに聞く。
●どういった人たちが参政党に投票したのか
自民保守票が参政に逃げた、は高市総裁誕生を狙うミスリード
古谷経衡
参政党が参院選で14議席を獲得して大躍進し、比例票では自民と国民に次ぐ第3位の約742万票を得た。どういった人たちが参政党に投票したのだろうか。
●神奈川大学教授・大川千寿さんに聞く
社会の多様化を反映し政治も多極化へ
聞き手・まとめ/金本裕司
参院選で自民、公明両党は惨敗し、石破茂首相の退陣報道が流れたが、石破首相は日米関税合意の実施に取り組む意欲を示し、退陣報道を否定した。専門家は今回の選挙結果と今後の政局をどう見るのか。神奈川大学の大川千寿教授(政治過程論)に聞いた。