■「新しいメディア」の時代
一億総ジャーナリスト時代の報道の役割とは
インターネットの普及で誰もが情報発信の担い手になる時代。SNS上には無数の投稿が飛び交い、情報は多様化した。その中には真偽不明の情報も含まれることから、裏取り取材を重ねる新聞やテレビ報道の重要性は増している。だが、若年層を中心に購読者離れ、視聴者離れは続く。今後、新旧メディアはいかにあるべきか。伝統メディア出身でニューメディアを担う当事者や識者らが語る。
●分断埋める議論の場に
あえて「切り取らない」動画で伝える「ReHacQ」
プロデューサー・高橋弘樹さんインタビュー
政治や経済といった硬派なテーマを扱いながら、ユーチューブで数百万回再生される動画メディアがある。テレビ東京の名物プロデューサーだった高橋弘樹さんが立ち上げた「ReHacQ」(リハック)だ。高橋さんに運営方針や視聴者の関心を引きつける工夫、伝統メディアへの思いを聞いた。
●支援者は社会づくりの仲間
Tansaの探査報道は「公共財」
渡辺周
大きな権力を持つ政府や大企業と対峙し、被害者の視点からその不正を追及する――。そんな調査報道を続ける非営利の独立メディアがTansaだ。渡辺周編集長に、メディアが果たすべき役割について聞いた。
●男性中心の価値観から抜けだす
生活現場から伝えるメディア「生活ニュースコモンズ」
「生活ニュースコモンズ」は、全国紙や地方紙などで記者をしていた女性たちが立ち上げたオンラインメディア。なぜ新聞社を辞めて新しいメディア創設に至ったのか、元『毎日新聞』記者で発起人の吉永磨美さんに話を聞いた。
●変貌するドイツ 調査報道、インフルエンサーの影響
新興メディアが社会を揺さぶる
駒林歩美
ジャーナリズムを民主主義の監視者として重視してきたドイツでも、メディアの状況は大きく様変わりしている。台頭するニューメディアと伝統メディアの現状について、ドイツ在住のライター駒林歩美さんが報告する。
●放送局の今 SNS全盛で選挙報道に大変革
高市政権で揺らぐテレビの独立性
水島宏明
テレビ放送はその許認可権を総務相が持つことからたびたび、政治家や官僚が「電波停止」の可能性をちらつかせ、選挙報道では特に局側が萎縮する姿勢が目立った。だが、今年は変化も見られたという。テレビ報道に詳しいジャーナリストの水島宏明さんが現状と課題を報告する。