■戦後80年敗戦特集 わたしにできること
日本がこの80年間まがりなりにも戦争をせずにいられたのは、先の大戦で多くの命を失った痛い記憶にあると言ってもよいだろう。30年前の村山富市首相の「談話」は、その痛みを国としてはじめて認めたものだった。以後、歴代首相は節目ごとに談話を出してきたが、今年は自民党内から「必要ない」との声が出たという。国として痛みを忘れるならば、わたしたちが痛みを伝えるしかない。そのためにいったい何ができるだろうか。
●【凱風快晴ときどき曇り・特別編】戦争を始めるのは「威張りたい馬鹿」である
内田樹
●戦争回避こそ政治の最大の使命
「新しい戦前」にしないための 「新しい外交」へ
猿田佐世
「米国の利益が最優先」というトランプ米大統領の思想は関税政策から安全保障面まで及び、日本に対してさらなる防衛力の増強を求めている。世界各地で紛争が起き、各国が軍事力強化に走る今、「新しい戦前」にしないために、日本はどのような外交を展開すべきなのか。外交・政治問題について国内外で政策提言を行なうシンクタンク「新外交イニシアティブ(ND)」代表の猿田佐世氏に聞いた。(まとめ/山田道子)
●【対談】伊藤遊×西岡由香
戦争と平和を考える仕掛けとしての「マンガと戦争展2」
今って「戦後」?「戦前」?
京都国際マンガミュージアムでは現在「マンガと戦争展2」を開催している。2015年に開催した「マンガと戦争展」の続編だが、10年前より「戦争」が身近に感じられる今回はどのような変化があったのか。企画展に込められたミュージアムの「思想」について、展示を企画した伊藤遊さんと、1回目から作品が展示されている漫画家の西岡由香さんが語り合った。
●日鉄跡地に「多機能な複合防衛拠点」計画
広島・呉の新基地構想百害あって一利なし
本田博利
重工業で発展した広島県呉市が、戦後80年を経て岐路に立たされている。防衛省が日本製鉄の跡地を買い上げて「多機能な複合防衛拠点」を整備する計画を打ち出したのだ。7月末には両者が基本合意した。呉を戦前の軍港都市に戻していいのか。地元の呉で国や自治体の動きを注視してきた本田博利さんに、整備計画の中身や問題点を報告してもらう。
●ドキュメンタリー映画『よみがえる声』
歴史の闇に埋もれてもなお響き続ける証言
佐々木亮
在日朝鮮人でドキュメンタリー映画監督の朴壽南さん(90歳)の新作『よみがえる声』が東京と神奈川を皮切りに公開中だ。現在までの自身の歩みを重ね、「日本で生きてきた歴史を総括したい」と臨んだ作品。歴史の闇に埋もれ、なおも響き続ける証言の数々とは。
●戦記漫画の傑作展示で注目集める「水木しげる記念館」
戦争と戦場の実相を実体験を基に訴える
伊田浩之