COVER STORY:マルタン・マルジェラ
2008年、ファッションの歴史を書き換えた後、マルタン・マルジェラは表舞台から姿を消した。しかしその後の「沈黙の10年」にも、彼は創作そのものをやめていなかった。ファッションを離れたことで取り戻した自由のもと、ドローイング、コラージュ、彫刻、映像、インスタレーションへと表現を拡張し、新たな章を静かに準備していたのである。本記事では、日本初の大規模個展を機に実現したインタビューを通して、マルジェラのものづくりを貫く思想と、デザイナーからアーティストへと連なる創造の現在地を読み解く。
特集:エットレ・ソットサスが遺したデザインの方舟
エットレ・ソットサスは、色や形の革新だけでなく、デザインそのものの意味を問い直した稀有な存在だった。機能主義や均質な美意識に揺さぶりをかけ、ものに感情、物語、違和感、そして自由を持ち込んだその仕事は、いま見てもなお新しい。本特集では、ミケーレ・デルッキとアルベルト・アレッシィによる追想対談をはじめ、深澤直人や現代の実践者たちの言葉を通して、ソットサスの思考と遺産をあらためて読み解く。彼は何を壊し、何を残したのか。いまなお私たちを刺激し続ける、その射程に迫る。