- 発売日:2026/07/27
- 出版社:南江堂
- JAN:4912068030867
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内科 (2026年08月号) [雑誌]
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商品説明
【臨床雑誌『内科』の特長】
1958年創刊
日常診療に直結したテーマを、毎号"特集"として掲載。
特集の内容は、実地医家にすぐに役立つように構成。
座談会では、特集で話題になっているものを取り上げ、かつわかりやすく解説。
1958年創刊
日常診療に直結したテーマを、毎号"特集"として掲載。
特集の内容は、実地医家にすぐに役立つように構成。
座談会では、特集で話題になっているものを取り上げ、かつわかりやすく解説。
目次
【序文】
神経診療の「ブラックボックス」を解き明かす―問診と視診で仕掛ける,攻めの診断想起
「神経内科の診療は難しい」.多くの若手内科医や研修医が抱く共通の意識かもしれない.複雑な神経解剖を暗記し,ハンマーを駆使しても,結局のところ「よくわからないから,とりあえずMRIをオーダーする」という,検査頼みの診療に陥ってはいないであろうか.しかし,脳・神経・筋疾患の診療において最も重要で,かつ最も知的な興奮を味わえるプロセスは,高度な検査機器に頼る前の段階,すなわち患者の「訴え」と「佇まい」から疾患を疑う「想起(suspect)」にある.本特集は,外来や病棟の日常診療で遭遇する機会が多い症状・症候を起点に,いかにして問診と視診から疾患を想起し,次の一手へとつなげるかを徹底的に整理することを目的としている.
1.臨床現場のスピード感に即した「緊急度別」のアプローチ
神経疾患の判断において,最も重要なのは「今すぐ動くべきか,じっくり構えてよいか」の峻別である.本特集では,各症候を「待ったなし(緊急症)」と「じっくり問診(非緊急・慢性症)」の2軸に整理した.たとえば,眼瞼下垂一つをとっても,「脳動脈瘤切迫破裂」という一刻を争う事態から,「重症筋無力症(myasthenia gravis:MG)」のような丁寧な問診を要する疾患まで,その緊急度はさまざまである.読者は,患者が発する「訴え」のキーワードから,どの疾患を最優先で想起すべきかを瞬時に判断する術を学ぶことができるであろう.
2.「診断のその先」まで見据えた実践的なガイド
疾患を想起して終わりではない.非専門医や若手医師が最も知りたいのは,その後の具体的なアクションである.本特集では,疾患を想起した後にとるべき「次のステップ(検査,処置,専門医への紹介)」についても,可能な限り簡潔に記載した.これにより,多忙な内科診療の現場でも,迷うことなく適切な医療を提供するための「行動指針」を手にすることができる.
3.レジデントに寄り添う,教育的な構成とリアルな視点
若手医師の学びを深めるため,本特集では随所に工夫を凝らしている.
「若手内科医の皆さんへ(症例)」:第一線で活躍する執筆陣が,みずからの臨床経験から得た「気づき」や,かつての「しくじった思い出症例」を惜しみなく披露している.
網羅的な23の症候テーマ:意識障害,めまい,しびれといった主訴から,排尿障害や歩行障害,さらには近年注目される機能性神経障害まで,内科医が向き合うべきテーマを網羅している.
4.結びに:臨床神経学の基本―「訴えを解放する」ということ
脳神経内科は,何よりも「患者の訴え」と向き合う診療科である.患者が口にする断片的な言葉,あるいは言葉にならない身体のサインから,いかにして情報を引き出し,診断の糸口を見つけるか.その中核にあるのは,患者の「訴えを解放する」という姿勢にほかならない.医師が先入観をもって問診を型に嵌めるのではなく,患者が自身の症状を自由に,ありのままに語れる環境を整えること.そして,その奔放な訴えのなかから,疾患の核心を突くキーワードを掬い上げること.この「解放」と「抽出」のプロセスこそが,臨床神経学の基本であり,この分野の最大の魅力である.本特集を通じて,若手内科医の皆さんが神経診療への苦手意識を克服し,患者の「訴え」に耳を澄ませる楽しさを再発見されることを願ってやまない.明日からの診察で,患者の言葉がこれまでとは違った輝きをもって聞こえてくるはずである.
井口保之
(東京慈恵会医科大学 脳神経内科)
【目次】
[特集]
脳・神経・筋疾患を想起する 問診・視診でここまでわかる!
企画:井口保之
[Chapter 1]
神経診察へのいざない
まず神経疾患かもしれない,と想起するには 江口克紀・矢部一郎
日常診療で機能性神経障害を想起するために 下畑享良
[Chapter 2]
意識,高次脳機能,自律神経
意識障害 藤本 茂
失神 尾崎雄一 ほか
構音障害 前田哲也
失語,高次脳機能障害(無視,失行など) 大槻美佳
物忘れ 坂下泰浩・小野賢二郎
睡眠障害 鈴木圭輔 ほか
膀胱直腸障害 問診・視診から緊急性と病態を見抜く 中島一郎
[Chapter 3]
脳神経
眼瞼下垂 村井弘之
複視 稲葉 亮 ほか
めまい 城倉 健
嚥下障害 谷口 洋
[Chapter 4]
運動
筋力低下(単肢) 杉江和馬
筋力低下(複肢) 深澤美樹 ほか
繰り返す脱力(易疲労含む) 作田健一
動作緩慢 渡辺宏久 ほか
ふるえ(不随意運動とけいれん) 波田野 琢
歩行障害(間歇性跛行,易転倒含む) 正路大樹・村上秀友
[Chapter 5]
感覚
頭痛(顔面痛含む) 髙橋祐二
感覚障害(ジンジンするしびれ)(単肢) 大崎裕亮・和泉唯信
感覚障害(ジンジンするしびれ)(複肢) 藤井敬之
感覚障害(四肢体幹の痛み・筋痛含む) 海田賢一・本郷 悠
[連載]
臨床力向上のための厳選Q&A 糖尿病・内分泌代謝・電解質の極意
第7回 骨粗鬆症治療前の必須ポイント 辻本哲郎
医療の不確実性に向き合う 不明・複雑・変わりゆく病状,正解がわからないときにどう対応するか
第17回 医療の権化,医療は絶対的正義なのか,そして医療と患者の関わりとは何なのか 徳増一樹
イメージで捉える呼吸器疾患
第40回 脊髄圧迫症候群「両足が痺れて力が入りません」 皿谷 健
Focus On
加熱式タバコなら吸ってもいいですよね?:わかってきた新型タバコの問題点 村松弘康
[投稿]
症例
大動脈弁に付着した乳頭状弾性線維腫により脳梗塞を繰り返した1例 増田憲保
[記事]
最新の臨床 WEB ~臨床雑誌「内科」出張版~ パーキンソン病
[書評]
高齢者のがん薬物療法ガイドライン(改訂第2版) 秋下雅弘
腎疾患・透析最新の治療2026-2028 和田隆志
神経診療の「ブラックボックス」を解き明かす―問診と視診で仕掛ける,攻めの診断想起
「神経内科の診療は難しい」.多くの若手内科医や研修医が抱く共通の意識かもしれない.複雑な神経解剖を暗記し,ハンマーを駆使しても,結局のところ「よくわからないから,とりあえずMRIをオーダーする」という,検査頼みの診療に陥ってはいないであろうか.しかし,脳・神経・筋疾患の診療において最も重要で,かつ最も知的な興奮を味わえるプロセスは,高度な検査機器に頼る前の段階,すなわち患者の「訴え」と「佇まい」から疾患を疑う「想起(suspect)」にある.本特集は,外来や病棟の日常診療で遭遇する機会が多い症状・症候を起点に,いかにして問診と視診から疾患を想起し,次の一手へとつなげるかを徹底的に整理することを目的としている.
1.臨床現場のスピード感に即した「緊急度別」のアプローチ
神経疾患の判断において,最も重要なのは「今すぐ動くべきか,じっくり構えてよいか」の峻別である.本特集では,各症候を「待ったなし(緊急症)」と「じっくり問診(非緊急・慢性症)」の2軸に整理した.たとえば,眼瞼下垂一つをとっても,「脳動脈瘤切迫破裂」という一刻を争う事態から,「重症筋無力症(myasthenia gravis:MG)」のような丁寧な問診を要する疾患まで,その緊急度はさまざまである.読者は,患者が発する「訴え」のキーワードから,どの疾患を最優先で想起すべきかを瞬時に判断する術を学ぶことができるであろう.
2.「診断のその先」まで見据えた実践的なガイド
疾患を想起して終わりではない.非専門医や若手医師が最も知りたいのは,その後の具体的なアクションである.本特集では,疾患を想起した後にとるべき「次のステップ(検査,処置,専門医への紹介)」についても,可能な限り簡潔に記載した.これにより,多忙な内科診療の現場でも,迷うことなく適切な医療を提供するための「行動指針」を手にすることができる.
3.レジデントに寄り添う,教育的な構成とリアルな視点
若手医師の学びを深めるため,本特集では随所に工夫を凝らしている.
「若手内科医の皆さんへ(症例)」:第一線で活躍する執筆陣が,みずからの臨床経験から得た「気づき」や,かつての「しくじった思い出症例」を惜しみなく披露している.
網羅的な23の症候テーマ:意識障害,めまい,しびれといった主訴から,排尿障害や歩行障害,さらには近年注目される機能性神経障害まで,内科医が向き合うべきテーマを網羅している.
4.結びに:臨床神経学の基本―「訴えを解放する」ということ
脳神経内科は,何よりも「患者の訴え」と向き合う診療科である.患者が口にする断片的な言葉,あるいは言葉にならない身体のサインから,いかにして情報を引き出し,診断の糸口を見つけるか.その中核にあるのは,患者の「訴えを解放する」という姿勢にほかならない.医師が先入観をもって問診を型に嵌めるのではなく,患者が自身の症状を自由に,ありのままに語れる環境を整えること.そして,その奔放な訴えのなかから,疾患の核心を突くキーワードを掬い上げること.この「解放」と「抽出」のプロセスこそが,臨床神経学の基本であり,この分野の最大の魅力である.本特集を通じて,若手内科医の皆さんが神経診療への苦手意識を克服し,患者の「訴え」に耳を澄ませる楽しさを再発見されることを願ってやまない.明日からの診察で,患者の言葉がこれまでとは違った輝きをもって聞こえてくるはずである.
井口保之
(東京慈恵会医科大学 脳神経内科)
【目次】
[特集]
脳・神経・筋疾患を想起する 問診・視診でここまでわかる!
企画:井口保之
[Chapter 1]
神経診察へのいざない
まず神経疾患かもしれない,と想起するには 江口克紀・矢部一郎
日常診療で機能性神経障害を想起するために 下畑享良
[Chapter 2]
意識,高次脳機能,自律神経
意識障害 藤本 茂
失神 尾崎雄一 ほか
構音障害 前田哲也
失語,高次脳機能障害(無視,失行など) 大槻美佳
物忘れ 坂下泰浩・小野賢二郎
睡眠障害 鈴木圭輔 ほか
膀胱直腸障害 問診・視診から緊急性と病態を見抜く 中島一郎
[Chapter 3]
脳神経
眼瞼下垂 村井弘之
複視 稲葉 亮 ほか
めまい 城倉 健
嚥下障害 谷口 洋
[Chapter 4]
運動
筋力低下(単肢) 杉江和馬
筋力低下(複肢) 深澤美樹 ほか
繰り返す脱力(易疲労含む) 作田健一
動作緩慢 渡辺宏久 ほか
ふるえ(不随意運動とけいれん) 波田野 琢
歩行障害(間歇性跛行,易転倒含む) 正路大樹・村上秀友
[Chapter 5]
感覚
頭痛(顔面痛含む) 髙橋祐二
感覚障害(ジンジンするしびれ)(単肢) 大崎裕亮・和泉唯信
感覚障害(ジンジンするしびれ)(複肢) 藤井敬之
感覚障害(四肢体幹の痛み・筋痛含む) 海田賢一・本郷 悠
[連載]
臨床力向上のための厳選Q&A 糖尿病・内分泌代謝・電解質の極意
第7回 骨粗鬆症治療前の必須ポイント 辻本哲郎
医療の不確実性に向き合う 不明・複雑・変わりゆく病状,正解がわからないときにどう対応するか
第17回 医療の権化,医療は絶対的正義なのか,そして医療と患者の関わりとは何なのか 徳増一樹
イメージで捉える呼吸器疾患
第40回 脊髄圧迫症候群「両足が痺れて力が入りません」 皿谷 健
Focus On
加熱式タバコなら吸ってもいいですよね?:わかってきた新型タバコの問題点 村松弘康
[投稿]
症例
大動脈弁に付着した乳頭状弾性線維腫により脳梗塞を繰り返した1例 増田憲保
[記事]
最新の臨床 WEB ~臨床雑誌「内科」出張版~ パーキンソン病
[書評]
高齢者のがん薬物療法ガイドライン(改訂第2版) 秋下雅弘
腎疾患・透析最新の治療2026-2028 和田隆志
内科 (2026年08月号) [雑誌]
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