・2008年に大学院修士課程での養成教育が始まった診療看護師(NP)は、2025年時点で1,118名を数え、病院や診療所、訪問看護ステーションなど全国さまざまな医療機関で活躍している。
・NPは看護職の強みである“看る・聴く・つなぐ”力を基盤に、高度な意思決定能力と自律性を備え、医師等との連携のもと一定範囲の診療を主体的に提供する。
・超高齢社会や医療人材の不足・偏在という課題に対し、“チーム医療のキーパーソン”“地域医療のゲートキーパー”としての役割が期待される一方、その活動実態は社会に十分浸透しているとは言い難い。本特集では、多様な職域で活躍するNPの実践とそれぞれが抱く使命感や思いを紹介し、その社会的認知向上を目指す。
■患者中心のチーム医療の要としての診療看護師(NP)の役割と実践活動
・Competency-based educationを目指した診療看護師(NP)教育の展開
・大規模病院における診療看護師(NP)の院内横断的ネットワーク活動――患者中心のチーム医療を支えるその実態
・医師と連携・協働した診療体制のもとでの診療看護師(NP)の活動――安全性の確保と経済的効果に関する実績
・地方中核病院における診療看護師(NP)の実践と役割――診療の連続性の視点から
・地域を診るNP――診療所を拠点とした包括的実践
・在宅領域における診療看護師の役割――地域での実践を通して
・診療看護師と一緒に働く医師からのエール
・世界のNPの今――診療看護師(NP)の国際的な標準化を目指して
●TOPICS 糖尿病・内分泌代謝学
・食生活と腸内細菌の相互作用
●TOPICS 輸血学
・「大改革」から10年――輸血機能評価認定制度(I & A制度)の現状と課題・展望
●連載 医療にいかす行動経済学(28)
・心理学と行動経済学――意思決定への学際的アプローチ
●連載 知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座(16)
・性感染症の検査
●連載 ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト(5)
・抗体産生の場の進化――魚類の胚中心様構造からみる脊椎動物免疫のかたち
●FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ(15)
・AI技術を活用したペプチド・タンパク質のデザインと創薬
●FORUM 日々と医療のインターフェースオンライン診療最新動向(1)
・自由な医療は、平等な医療か
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。