- 発売日:2006/07/28
- 出版社:岩波書店
- ISBN/JAN:9784000021678
目次
はじめに
第1章 われらが住まい渦森団地
山,海へ行く――「株式会社神戸市」の生産品/われらが住まい,渦森団地の誕生/自主管理のすばらしさとコミュニティの芽/老人の街へまっしぐら――核家族しか住めないインフラの限界/自然環境の良さは不便な暮らしの裏返し
第2章 兵庫県南部地震と直後のわがマンション
あの日までの平和な管理組合運営/前年理事からの引継ぎとじゃんけんによる理事長就任/すべてが想定外の大地震――頭は真っ白でもまず家族を守ること/自分たちの家を守るために動き出す/一人一人へのダメージと,皆のためにできることはさまざま/かわらばんと回覧板――自分にできることを考える/わがマンションの被害――地盤が動いた!/命を守ってくれた築20年の頑丈な建物の功罪/初期対応,まずは事業者・建設者へのコンタクトから/最優先は情報の共有――居住者への説明会の開催/【コラム】緊急時のライフライン――何が一番大事か/「半壊認定」と,被害調査――住民の判断材料の確保/見えないものが見えるようになる――耐震基準と管理規約/非常時における管理組合の役割と限界/居住者全員に同じ力が加わっても受止め方は違う――マンションの持つポテンシャル
第3章 自分たちのマンション生活を取り戻すために動き始める
緊急補修と輪番制理事会の交替/プロのアドバイス「建替えがベスト」が波紋を与える/住民アンケートの実施と1000万円の緊急補修/復旧委員会が始動する――手弁当と個人のモチベーションだけが頼り/これからの事業のイメージを共有――専門家の力を借りて勉強する/【コラム】餅は餅屋の復興メッセ/誰にも同じ判断基準を提供する――当日のテープ起こしと議事録の翌日配布/【コラム】いろんなことを考えてみる――ランドマークタワーの発想/手順を踏んで進むこと――長丁場を再認識して/建替え方針決議と再建委員会の発足――復旧委員会の限界/【コラム】女性の強さとしぶとさ――尊敬すべきわがマンションのお姉さま/復旧と復興は違う―先に復興を掲げるから失敗する/「空中戦」の恐怖――どこにでもいる一級建築士と弁護士/短時間での合意形成は不可能――マンション復旧はマラソンではない
▼すまい再建での「情報」と「知恵」の共有▼ 矢島利久(神戸市都市計画総局)
第4章 建替え事業に向かって合意を作り上げる
再建委員会という大きな組織/みんなが再建委員会に参加することの意味/再建委員会の仕事――震災1年後にしてやることは山積み/再建委員会ニュースのライバル登場――管理組合だより/第三者のアドバイス――いよいよのっぴきならない状況の認識/居住者以外に話を聞いてもらうことの重要性/アドバイザー登場――マンション住民へのヒアリングと今後への提案/再び建替え方針決議/本当の合意を作るのは話し合いだけ/事業協力者の選定/【コラム】デベロッパーの能力と機能/自分たちの住戸を決めてゆく/【コラム】建替え事業方式の検討/建替え決議への最終準備――手順は完璧に,でも運用はわれわれ自身で/近隣との関係づくり――連合自治会への説明/建替え決議はあくまでも最終儀式――「全員賛成」にはならない/反対も参加――反対者と不参加者は異なる/【コラム】やっぱりいろんなヤツがいる――ビラ・無言電話・ゴネ得/本当の全員合意とは――賛成しなかった人たちへの想い
▼マンション再建におけるコンサルタントの役割▼ 天宅 毅(株式会社キューブ代表取締役)
第5章 マンション住民が自分たちのマンションを造る
マンション復旧は建替え事業へ/近隣への配慮――説明会は自らが自らの言葉で語ること/新しいマンションの姿が見えてくる――管理組合から再建組合へ/自分たちで管理規約をつくる――お仕着せの管理規約に暮らしを合わせる必要はない/仮住まいとコミュニティの維持/早く渦が森に帰りたい/竣工式と記念パーティー/20年かかることを3年半で――遅かれ早かれ直面すること
第6章 地震が教えてくれたもの,コンクリート長屋の視点
「コンクリート長屋」という考え方/新住民と旧住民――コミュニティ形成の実験場へ/マンションはスラム化する――居住者の代替わりはない/更新が前提の建築はない――ハードウェアの実用的限界/高齢化問題とお年寄りとのつながり――オールドニュータウン化を防ぐ/マンションコミュニティをつくる――自主管理とコミュニティ/マンションコミュニティを取り巻く環境――住まい方に対する行政はあるか/超高層大規模マンションと今後のマンション暮らし/マンションがふるさとになる――買った世代・育った世代・戻ってくる世代
▼オールドニュータウンと成熟社会のまちづくり▼ 安田丑作(神戸大学教授/都市設計学)
あとがき
関連年表
第1章 われらが住まい渦森団地
山,海へ行く――「株式会社神戸市」の生産品/われらが住まい,渦森団地の誕生/自主管理のすばらしさとコミュニティの芽/老人の街へまっしぐら――核家族しか住めないインフラの限界/自然環境の良さは不便な暮らしの裏返し
第2章 兵庫県南部地震と直後のわがマンション
あの日までの平和な管理組合運営/前年理事からの引継ぎとじゃんけんによる理事長就任/すべてが想定外の大地震――頭は真っ白でもまず家族を守ること/自分たちの家を守るために動き出す/一人一人へのダメージと,皆のためにできることはさまざま/かわらばんと回覧板――自分にできることを考える/わがマンションの被害――地盤が動いた!/命を守ってくれた築20年の頑丈な建物の功罪/初期対応,まずは事業者・建設者へのコンタクトから/最優先は情報の共有――居住者への説明会の開催/【コラム】緊急時のライフライン――何が一番大事か/「半壊認定」と,被害調査――住民の判断材料の確保/見えないものが見えるようになる――耐震基準と管理規約/非常時における管理組合の役割と限界/居住者全員に同じ力が加わっても受止め方は違う――マンションの持つポテンシャル
第3章 自分たちのマンション生活を取り戻すために動き始める
緊急補修と輪番制理事会の交替/プロのアドバイス「建替えがベスト」が波紋を与える/住民アンケートの実施と1000万円の緊急補修/復旧委員会が始動する――手弁当と個人のモチベーションだけが頼り/これからの事業のイメージを共有――専門家の力を借りて勉強する/【コラム】餅は餅屋の復興メッセ/誰にも同じ判断基準を提供する――当日のテープ起こしと議事録の翌日配布/【コラム】いろんなことを考えてみる――ランドマークタワーの発想/手順を踏んで進むこと――長丁場を再認識して/建替え方針決議と再建委員会の発足――復旧委員会の限界/【コラム】女性の強さとしぶとさ――尊敬すべきわがマンションのお姉さま/復旧と復興は違う―先に復興を掲げるから失敗する/「空中戦」の恐怖――どこにでもいる一級建築士と弁護士/短時間での合意形成は不可能――マンション復旧はマラソンではない
▼すまい再建での「情報」と「知恵」の共有▼ 矢島利久(神戸市都市計画総局)
第4章 建替え事業に向かって合意を作り上げる
再建委員会という大きな組織/みんなが再建委員会に参加することの意味/再建委員会の仕事――震災1年後にしてやることは山積み/再建委員会ニュースのライバル登場――管理組合だより/第三者のアドバイス――いよいよのっぴきならない状況の認識/居住者以外に話を聞いてもらうことの重要性/アドバイザー登場――マンション住民へのヒアリングと今後への提案/再び建替え方針決議/本当の合意を作るのは話し合いだけ/事業協力者の選定/【コラム】デベロッパーの能力と機能/自分たちの住戸を決めてゆく/【コラム】建替え事業方式の検討/建替え決議への最終準備――手順は完璧に,でも運用はわれわれ自身で/近隣との関係づくり――連合自治会への説明/建替え決議はあくまでも最終儀式――「全員賛成」にはならない/反対も参加――反対者と不参加者は異なる/【コラム】やっぱりいろんなヤツがいる――ビラ・無言電話・ゴネ得/本当の全員合意とは――賛成しなかった人たちへの想い
▼マンション再建におけるコンサルタントの役割▼ 天宅 毅(株式会社キューブ代表取締役)
第5章 マンション住民が自分たちのマンションを造る
マンション復旧は建替え事業へ/近隣への配慮――説明会は自らが自らの言葉で語ること/新しいマンションの姿が見えてくる――管理組合から再建組合へ/自分たちで管理規約をつくる――お仕着せの管理規約に暮らしを合わせる必要はない/仮住まいとコミュニティの維持/早く渦が森に帰りたい/竣工式と記念パーティー/20年かかることを3年半で――遅かれ早かれ直面すること
第6章 地震が教えてくれたもの,コンクリート長屋の視点
「コンクリート長屋」という考え方/新住民と旧住民――コミュニティ形成の実験場へ/マンションはスラム化する――居住者の代替わりはない/更新が前提の建築はない――ハードウェアの実用的限界/高齢化問題とお年寄りとのつながり――オールドニュータウン化を防ぐ/マンションコミュニティをつくる――自主管理とコミュニティ/マンションコミュニティを取り巻く環境――住まい方に対する行政はあるか/超高層大規模マンションと今後のマンション暮らし/マンションがふるさとになる――買った世代・育った世代・戻ってくる世代
▼オールドニュータウンと成熟社会のまちづくり▼ 安田丑作(神戸大学教授/都市設計学)
あとがき
関連年表
