• 発売日:2021/12/07
  • 出版社:岩波書店
  • ISBN:9784000114134

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ローマ帝国と西アジア 前37世紀

ローマ帝国と西アジア 前37世紀

荒川 正晴 (編集)
大黒 俊二 (編集)
小川 幸司 (編集)
木畑 洋一 (編集)
冨谷 至 (編集)
通常価格 3,520 円(税込)
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  • 発売日:2021/12/07
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商品説明
ローマ帝国を「古典古代」「地中海世界」の視角から解き放ち、西アジアとの共時性やつながりを重視しつつ「帝国」としての実像を探究。両地域の双方向的な政治史はもちろん、都市や生活のあり方、被支配者やマイノリティの主体性、文化・世界観の多彩で選択的な「翻訳」、ユーラシア規模での経済活動の実態など、最新の知見で活写する。
目次
地 図
凡 例


展 望|Perspective
 ローマ帝国と西アジア——帝国ローマの盛衰と西アジア大国家の躍動┄┄┄┄┄南川高志
  一、ローマ帝国と西アジアの歴史
  二、ローマ帝国の形成と西アジア
  三、ローマ皇帝政治の成立
  四、帝政期のローマ帝国と周辺地域
  五、皇帝政治の進展
  六、帝国最盛期のローマ社会
  七、ローマ帝国の変容
  八、ローマ帝国の衰退と西アジアの激動
  九、ローマ帝国の記憶と表象


問題群|Inquiry
 ローマ帝国の支配とギリシア人の世界┄┄┄┄┄藤井 崇
  一、ローマ帝国を東からみる
  二、ローマ帝国に貢献する
  三、ローマ帝国を理解する

 ローマ帝国と対峙した西アジア国家——アルシャク朝パルティアとサーサーン朝┄┄┄┄┄三津間康幸
  一、「前史」としてのセレウコス朝時代
  二、アルシャク朝パルティアの勃興
  三、アルシャク朝パルティアとローマの抗争
  四、バビロニア天文学・占星術の西方への伝播
  五、アルシャク朝パルティアの滅亡、サーサーン朝の興隆
  六、マニ教・ゾロアスター教・キリスト教
  七、古代の最終戦争とサーサーン朝の滅亡、イスラームの到来

 古代世界の経済とローマ帝国の役割┄┄┄┄┄池口 守
  はじめに
  一、古代経済史論争
  二、生産活動と流通
  三、帝国内の物資の輸送
  四、交易の拡大
  おわりに


焦 点|Focus
 西アジアの古代都市┄┄┄┄┄春田晴郎
  一、都市を基礎とする地域としない地域
  二、ハカーマニシュ朝ペルシアの都市
  三、ヘレニズム・アルシャク朝時代の都市とその変容
  四、サーサーン朝ペルシア時代の都市
  五、小結

 ローマ帝国社会における女性と性差┄┄┄┄┄ 郄橋亮介
  はじめに——「祖国の母」リウィア
  一、地方都市における女性の公的活動
  二、属州エジプトのパピルス文書からみる女性
  おわりに

 ローマ帝国時代の文化交流┄┄┄┄┄田中 創
  一、地中海の蠱惑
  二、ラテン文化の東漸
  三、言語と宗教の壁を超えて

 「古代末期」の世界観┄┄┄┄┄南雲泰輔
  一、「古代末期」と「世界」の表象
  二、「世界」を把握する
  三、「世界」を描き出す

 内なる他者としてのキリスト教徒┄┄┄┄┄大谷 哲
  はじめに
  一、いつからローマ人はキリスト教徒を認識したか
  二、ローマ人はどんなときにキリスト教徒を意識したのか
  三、意識されない隣人、意識される他者としてのキリスト教徒
  おわりに

 三世紀の危機とシルクロード交易の盛衰┄┄┄┄┄井上文則
  一、三世紀の危機論争
  二、「三世紀」の実像
  三、三世紀のユーラシア世界
  四、ローマ帝国のシルクロード交易の盛衰
  五、シルクロード交易衰退のローマ帝国への影響
  六、関税収入減少への対応とローマ帝国の衰亡


コラム|Column
 考古学の存在感とリアリティ┄┄┄┄┄冨井 眞
 史料としてのラテン語碑文┄┄┄┄┄中川亜希
 ナバテア王国の興亡とローマ帝国┄┄┄┄┄桑山由文
 ローマ法の後世への影響┄┄┄┄┄佐々木健
 忘れられた西部ユーラシアの歴史像——鈴木成高と宮崎市定┄┄┄┄┄井上文則
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