はじめに
第一章矢野仁一の同時代中国論――戦争を支えた東洋史学
Ⅰ 時論執筆への使命感
Ⅱ あるべき国民国家を基準とした中華民国論
Ⅲ 中華民国論の背景と展開
Ⅳ 戦時下の中国認識の変化
おわりに
第二章未完の『大東亜史概説』と戦後への道
Ⅰ 『大東亜史概説』編纂への研究者総動員
Ⅱ 学問的成果としての『大東亜史概説』
Ⅲ 侵略を正当化する日本中心のアジア史観
Ⅳ アジア史研究者の戦争責任認識
おわりに
第三章 研究の基盤を築いた市古宙三――戦時の図書館調査と戦後の近代中国文献収集
Ⅰ 戦時下の大学院生時代
Ⅱ 占領下中国の図書館調査
Ⅲ 近代中国研究委員会の四二年間
Ⅳ 太平天国論から郷紳革命論まで
おわりに
第四章 問い直された戦争責任――東洋文庫への米財団研究助成(A・F問題)
Ⅰ A・F問題の発端
Ⅱ アメリカの財団の戦後日本への研究助成
Ⅲ 日本の中国研究者の反応――六二年シンポでの発言を中心に
Ⅳ 近代中国研究委員会の対応
Ⅴ その後――アジア財団とCIAの関係の露呈
おわりに
第五章 野澤豊の中華民国史研究――戦争責任へのこだわり
Ⅰ 研究への出発、一九五〇年代
Ⅱ 辛亥革命史から中華民国史へ
Ⅲ 孫文論と張謇論
Ⅳ 国民革命と孫文をめぐって
Ⅴ 五四運動と国際関係への関心
Ⅵ 抗日運動と中国統一化論争の考察
Ⅶ 野澤史学の観点と方法
おわりに
むすび
注
文献目録
あとがき
索 引