• 発売日:2021/03/22
  • 出版社:岩波書店
  • ISBN:9784004318729

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労働組合とは何か

労働組合とは何か

通常価格 1,188 円(税込)
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商品説明
日本では「古臭い」「役に立たない」といわれる労働組合。しかし世界を見渡せば、労働組合が現在進行形で世界を変えようとしている。この違いの原因は、日本に「本当の労働組合」が存在しないことによる。社会を創る力を備えた労働組合とはどのようなものなのか。第一人者がその歴史と機能を解説する。
目次
はじめに

第一章 歴史編1 ルーツを探る——「本当の労働組合」の源流は中世ギルドにある
 1 労働組合の遠祖・ギルドの原理
 2 中世市民社会と日本でのその不在
 3 職人組合から労働組合へ

第二章 歴史編2 「団結せよ、そして勤勉であれ」——職業別労働組合の時代
 1 近代市民社会の形成と論理
 2 初期労働組合の形成
 3 産業革命と労働者の階級形成
 4 職業別労働組合の確立

第三章 分析編1 労働組合の機能と方法
 1 労働組合とは何か
 2 労働組合と政党

第四章 歴史編3 よるべなき労働者たち——一般労働組合の時代
 1 新労働組合運動(ニュー・ユニオニズム)の台頭
 2 一般労働組合の基盤と組合政策
 3 労働組合の形態転換と労働政治

第五章 歴史編4 アメリカの経験——産業別労働組合への道
 1 労働運動の二つの潮流
 2 職業別組合の限界と産業別組合の挫折
 3 労働者の企業別分断と産業別組合の対抗

第六章 分析編2 いかにして社会を変えるのか——ユニオニズムの機能
 1 産業化の新しい段階と産業別労働組合
 2 労働組合機能の発展
 3 産業別組合組織と産業別統一闘争

第七章 歴史編5 日本の企業別労働組合——日本的労使関係の形成・衰退
 1 戦前第一期——「渡り職工」と横断的労働市場
 2 戦前第二期——戦前期労働運動の高揚と弾圧
 3 戦前第三期——日本的労使関係の戦前期形成
 4 戦後第一期——労働運動の高揚と日本的労使関係の形成(一九四五〜六〇年)
 5 戦後第二期——企業主義的統合と労使協調の労働組合(一九六〇〜七五年)
 6 戦後第三期——労働戦線統一と総評解散(一九七五〜九〇年)
 7 戦後第四期——戦後労働運動の危機とユニオニズムの創造(一九九〇年〜)

第八章 分析編3 日本でユニオニズムを創れるのか
 1 時代の転換と働く者の悲惨——雇用不安、貧困、過酷な労働
 2 日本における産業別労働組合の登場
 3 ユニオニズムの主役はどこにいるのか
 4 ユニオニズムの創り方

あとがき
参考文献
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