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  • 発売日:2026/02/25
  • 出版社:岩波書店
  • ISBN:9784004320982

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フェミニズム

フェミニズム

通常価格 1,166 円(税込)
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  • 発売日:2026/02/25
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商品説明
「女性である」という「普通」のことに差別や抑圧を見出すという「常識外れ」な主張は、どのように生まれ、いかなる変革を成し遂げてきたのか。共感と反感の嵐にさらされながら多様な展開を生んでいる思想・運動。そのあゆみを長期的な視点から振り返り、フェミニズムとはいったい何なのか、わかりやすく語りかける。
目次
序 章 フェミニズムをどう見るか
  フェミニズムはわかりにくい?
  「女性である」ことは何を意味するのか
  広い視点・長期的視点でフェミニズムを見る
  近代社会に対する根本的問いかけとしてのフェミニズム

第1章 近代社会と女性――近代フェミニズムの問題域
 1 フェミニズムの歴史の捉え方
  フェミニズムは、いつ、どこで生まれた?
  人間は誰もが平等、しかし男女は平等ではない?
 2 近代は女性を解放したか
  前近代ヨーロッパとジェンダー秩序
  啓蒙思想のインパクト
  ジェンダー視点の欠落した歴史観
 3 啓蒙主義とフェミニズムの誕生
  声をあげた女性たち
  リベラリズムとフェミニズム
  女性の権利はいかに否定されたか
  公私二元論
  「科学」が果たした役割
  フェミニズムは男性憎悪?

第2章 市民革命と女性
 1 一九世紀前半の西欧社会とフェミニズム
  沈静化
  フランスとドイツの一九世紀
  社会変動に注目する
 2 市民権と徴兵制
  「我々の危機」に動員される
  軍隊への参加による序列化
 3 軍事化された男性性
  「国民の使命」
  武器をとる「男らしさ」
  戦わない男性は「女のようだ」
 4 産業革命と性役割分担
  産業革命がもたらしたもの
  女性の職業参加
  世話し、扶養される存在
 5 一九世紀における女性の働き方
  女性の「居場所」はどこ?
  女性はどこで働いていた?
 6 ヨーロッパの女性運動の展開へ

第3章 女性参政権――イギリスとアメリカ
 1 イギリス近代社会とジェンダー
  身分制が残存したイギリス
  「男らしさ」の地位
 2 慈善活動から女性参政権運動へ
  「生まれと結婚」に左右される
  慈善活動から始まる
  なぜ「他者のため」なのか
  踏み出した第一歩
 3 サフラジェット
  パンとバラを求めて
  実力闘争への転換
  第一次世界大戦
 4 奴隷制度廃止運動から「女性の権利」へ
  女性参政権運動と奴隷制度廃止運動
  セネカフォールズ会議
  運動の分裂
 5 女性労働運動と第一次世界大戦
  アメリカの労働運動
  戦争協力と女性参政権の実現

第4章 社会主義とフェミニズム
  産業化の波と社会主義の広がり
 1 初期社会主義思想とフェミニズム
 2 マルクス主義の誕生
  マルクスと女性解放
  エンゲルス『家族・私有財産・国家の起源』
  女性参政権運動は労働者階級に敵対する?
 3 ドイツの社会主義運動と女性社会主義者
 4 ロシア革命と女性政策
  世界初の社会主義国家
  ソヴィエト連邦の男女平等政策
 5 第一波フェミニズムとはなんだったのか
  「公的領域」への参加
  第一波を引き継ぎ、その先へ

第5章 二つの世界大戦と戦間期における女性
  総力戦体制と女性
 1 英米における女性参政権の成立
  イギリス初の女性議員
  アメリカ初の女性議員
 2 女性参政権成立後の市民社会と女性
  女性参政権さえ成立すれば?
  むしろ補強された性役割分担
  自立への道
 3 第二次世界大戦と女性動員
  最大規模の戦争
  連合国での女性動員
  同盟国での女性動員
 4 第二次世界大戦の終結と戦後社会

第6章 日本のジェンダー秩序とフェミニズム
 1 近世以前の日本のジェンダー秩序
  高かった女性の社会的地位
  平安の女性たち
  中世の女性たち
 2 日本近世のジェンダー秩序
  「イエ」制度と大奥
  『女大学』は何を説いていたのか
 3 明治期から第二次世界大戦終結までのジェンダー秩序
  日本の近代化と新たな緊張
  ジェンダーの転換
  明治政府の女性政策
  日本の第一波フェミニズム
 4 戦後社会と女性参政権の実現
  「婦人の解放」
  「上からの解放」の課題

第7章 第二波フェミニズム――第二次世界大戦後の社会
  戦後のスタート
  再び「家庭」の中へ
 1 「アメリカ的生活様式」と「女らしさの神話」
  憧れの的だった「アメリカ的生活様式」
  中産階級の理想と専業主婦
  社会規範と現実の齟齬
  第二波を準備したもの
 2 第二波フェミニズムの誕生――NOWとラディカル・フェミニズム
  フリーダン『女らしさの神話』とリベラル・フェミニズム
  「自由のためのゴミ箱」とラディカル・フェミニズム
  第二波フェミニズム
 3 第二波フェミニズムの波及――アメリカからヨーロッパや日本へ
  社会主義の影響を受けたイギリス
  ボーヴォワール『第二の性』
  ウーマン・リブ
 4 フェミニズムの諸理論
  学術・出版という展開
  「私的領域」における男女の支配関係
  ラディカル・フェミニズム
  個人的なことは政治的
  マルクス主義フェミニズム
  家事労働をめぐって
  資本制と家父長制
  ポストモダン・フェミニズム

第8章 現代社会とフェミニズム
  ネオリベラリズム
  バックラッシュ
 1 国連におけるジェンダー平等施策の展開
 2 女性の労働参加
 3 「性と生殖に関する権利」をめぐって
  リプロダクティブ・ヘルス
  ライツ
  「私的領域」での暴力に抗う
 4 ネオリベラリズムとバックラッシュ
  反対されたERA
  フェミニズムに反対する女性たち
  人工妊娠中絶をめぐって
  強調される「家族の価値の尊重」
  ジェンダー・フリー・バッシング
 5 消費文化とポストフェミニズム
  フェミニズムからの批判を恐れる女性たち
  ポストフェミニズム
 6 新しいフェミニズムの動き
  冷戦終結後の激動の中で
  第三波・第四波フェミニズム
  右翼ポピュリズムの台頭

第9章 フェミニズムは近代社会で何をしてきたのか
  「近代社会」からフェミニズムを見る
 1 フェミニズムの歴史を振り返る
  「女性は人間である」けれども「女性は人間ではない」
  「公的領域」をめざした第一波
 2 固定的な性役割分担とジェンダー
  社会の前提となった固定的なジェンダー
  「私的領域」を問う第二波へ
 3 理性以外の特質は「人間的特質」ではないのか
  女性は理性がない?
  フェミニズムは遅れてきた近代主義?
  「理性」ではない「女性の価値」?
  「人間である」か「女性である」か
 4 家族、性と生殖、セクシュアリティ
  男性は免除された家庭内役割
  公
  私の思想史
  支配―被支配的関係が維持されるべき場?
  正義を定義しなおす
  フェミニズムが「公的領域」に組み込んだ問題
 5 現代社会におけるフェミニズム
  政治問題化する家族・性・生殖
  問題が解決しないまま
 6 これからのフェミニズム
  問題を放置してきた公私二元論
  使い方を見直す
  これまでとは別の、複雑な解決方法
  分断ではなく、新しい連帯へ

 参考文献
 あとがき
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