はじめに
第1章 なぜ暴力が容認され、独裁が美化されたのか
1 変化の実感
2 民主的に権威主義が支持される理由
第2章 争われる民主主義
1 エリート支配の形成と動揺
2 ナショナルな発展の模索
3 エリート支配への挑戦
第3章 新時代のフィリピン人
1 フィリピン社会の変容
2 乖離する夢と現実
3 道徳と社会関係の再編
第4章 ドゥテルテ家に見る対抗エリートの台頭
1 ドゥテルテ家の家族史
2 ダバオの社会史
3 ダバオの新生
第5章 怒りと希望の共鳴
1 ドゥテルテ大統領の誕生
2 希望の共有
3 不在の正義を希求する
第6章 国民の利益か、派閥の利権か
1 「機能する国家」の模索
2 「汚職取り締まり」の政治
3 五〇年越しの平和構築
4 「反米・親中」外交の実像
第7章 人々による国家暴力の経験
1 地方から全国へ、暴力の拡大
2 標的にされたスラム
3 麻薬王の退治
4 コロナ禍の「規律的防疫」
第8章 「独裁ノスタルジア」の幻想と実像
1 マルコス家による大統領職の奪還
2 両家の「仁義なき争い」
3 絡まる内政と外交
おわりに――P-POPと新時代のフィリピン人
あとがき
参考文献