• 発売日:2025/09/17
  • 出版社:岩波書店
  • ISBN:9784006023737

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原点 THE ORIGIN

原点 THE ORIGIN

通常価格 1,738 円(税込)
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商品説明
「人間はわかりあえない。でも、すべてはそこからはじまる」──言わずと知れた『機動戦士ガンダム』の生みの親、安彦良和。全共闘運動への傾倒、退学処分を経ながら、あくまでもサブカルチャーの世界をくぐり抜けてきた“描く人”の原点が、ここにある。北の地では半世紀ぶりの邂逅となった、精神家医・蟻塚亮二氏との対談を付す。
目次
 はじめに(安彦良和)
 本書の成り立ちについて――さらに詳しいご説明(斉藤光政)

Ⅰ 冷戦の落とし子ガンダム
 ある学習塾の風景――『虹色のトロツキー』
 ガンダム作家の“ルーツ”は津軽
 人間くさい主人公たち――『アリオン』
 冷戦が生んだ終末観
 ガンダムのテーマとは
 ユーゴ内戦にショック
 物語作家としての覚悟――『ヴイナス戦記』
 なぜ日本はまちがえたのか――『王道の狗』
 寄せる波、返す波
 日中間に突き刺さる深いトゲ

 安彦良和 私の原点1
  『ガンダム』と「戦争」・「日本」

Ⅱ 北辺の地の少年
 独学から生まれた天才的タッチ
 マンガ家へのあこがれ
 “おもしろさ”へのこだわり
 歴史教育のウソっぽさ
 ベトナム戦争への疑問
 マンガ家を断念し南へ

 安彦良和 私の原点2
  オホーツクの地から――父のこと・生い立ちのこと

Ⅲ 弘前大学での“闘い”
 党派への違和感
 「ベトナムさん」との出会い
 弘前大学全共闘の誕生
 暴力学生とよばれて
 一方的なアジ演説に反発

 安彦良和 私の原点3
  弘前大学で、あのころ

Ⅳ 怒れる若者たち、その後
 「わかりあえない」が出発点
 東大安田講堂事件で仲間逮捕
 いつも雨が降っていた
 若者とマンガブーム
 弘前大学本部占拠事件
 そして逮捕
 長き沈黙の正体
 「山に入る」ことの意味

 安彦良和 私の原点4
  すべての終り。そこからの「始まり」

Ⅴ サブカルチャーの波
 アニメーションの世界へ
 マッチラベル描きがルーツ
 『宇宙戦艦ヤマト』への挑戦
 宮﨑駿という壁
 青森から照射する日本――『ナムジ』『神武』
 日本動漫文化
 オタクの功罪

 安彦良和 私の原点5
  サブカルで、生きる

Ⅵ 世界をリアルに見る
 アイランちゃんの衝撃
 小林よしのりとの対談
 国なき民の悲劇――『クルドの星』
 イスラム国と戦う少年兵
 植民地支配を問う――『天の血脈』
 東アジア和解への道
 アジアの盟主をめぐる争い
 歴史を知らない若者たち
 リアルを見つめているか

 安彦良和 私の原点6
  ふたたび、「社会」を見つめて

 あとがき(安彦良和)

 文庫版特別付録
  その1 原点の原点
  その2 五九年後、原点の地で――蟻塚亮二との対話

 岩波現代文庫版あとがき(斉藤光政)
 岩波現代文庫版によせて(安彦良和)
 安彦良和 作品リスト
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