世界で最も有名な映画の祭典、アカデミー賞。1929年の第1回から一度も途切れることなく続いてきた映画界最高の栄誉である。この賞が大きな転換点を迎えている。ハリウッドの内輪の賞から国際的な評価へと存在意義が変化し、投票権をもつアカデミー会員を大増員。Netflixなどによる配信映画の台頭と、劇場公開へのこだわり……。アカデミー賞の誕生から、激動の現代までを読み解く入門書。
アカデミー賞をもっと楽しむための着眼点
◆「何が受賞したか」より「なぜ受賞したか」に注目。
◆作品賞は「最も優れた映画」に贈られるわけではない。
◆もともとはハリウッドの映画人が仲間に贈る「内輪の賞」だった。
◆アカデミー会員の大量増員によって選考される作品に大きな変化が起きている。
賞創設から約100年の歴史を一挙に辿り、急激に変化する映画業界を徹底分析!
・技術賞に輝いた『ゴジラ-1.0』と『関心領域』の共通点は低予算、少人数でビジョンを実現させたこと
・配信映画は”映画”なのか? 劇場公開への強いこだわりの理由
・トム・クルーズはなぜ主演男優賞をとっていないのか?
・〈赤狩り〉への反省がこめられた『オッペンハイマー』の作品賞受賞
・『国宝』のヒットと国際長編映画賞部門ショートリスト入りに見る「長編映画は儲からない」説の落とし穴
・インディペンデント映画を応援し、若い映画人を育てたい。『ANORA アノーラ』への評価あは危機感の裏返しだった
【目次】
第一章 そもそもアカデミー賞って何?
第二章 選ぶ人、選ばれる人
第三章 歴史は語る
第四章 近年の転換点
第五章 選考基準の謎
第六章 技術賞にも注目
第七章 アカデミー賞の”今”を徹底分析
主要な参考文献と出典
アカデミー賞 関連略年譜