第1章 『誰でもできる仕事だから』
目に見えない気配りで中小メーカーの総務をたった独りで回してきた三倉は、心ない上司の一言で静かに退職を決意し――
第2章 『発注受けるだけの仕事でしょ』
得意先のクセを熟知する受発注担当の山下。AI導入により「発注受けるだけの仕事」と切り捨てられた彼女が選んだ道は――
第3章 『情シスなんて外注で十分』
「外注で十分」と揶揄され退職した元"ひとり情シス"の藤崎。彼が去り、社内システムは徐々に崩壊し始め――
第4章 『食堂なんて外部委託でいい』
愛情込めて社員食堂を切り盛りきたパートのよしえたち。無情なコスト削減で職場を追われた彼女たちが向かう先は――
第5章 『勘は標準化できる』
ミクロン単位の精度を指先で感じ取ってきた旋盤職人の沢田。ある日、2代目社長に「AIと機械で代用していきたい」と早期退職を促され――
第6章 『門を開けるだけでいいから』
子どもたちの笑顔を18年間守り続けてきた校務員の山本。小学校の朝の開門時間が早まることになるも、子どもを見守る体制は今と変わらないと告げられ――
第7章 『補佐役として優秀だね』
プロジェクトの実務を全て担っているのに「優秀な裏方」としか評価されないプランナーの藤村。退職届を胸に、彼女は一世一代のプレゼンに臨む――
第8章 『誰でもできる仕事だろ』
事務職を見下して追い出した結果、自ら終わらない事務作業に忙殺される営業部長の木村。家族からも孤立していき――
第9章 『先輩、すごいですね』
分からないことをごまかし続けてきた3年目エンジニアの田中。「誰でもできるレベル」と告げられた夜、彼女は自らの本当の価値を見つめ直し――