宇野千代 恋を糧に生きた、その幸福な人生

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宇野千代 恋を糧に生きた、その幸福な人生

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代表作『おはん』で知られる作家の宇野千代は、山口の岩国出身。「たりたいことは全部やりたい」そんな好奇心と行動力に溢れ、愛する人を追って上京後、「小説は儲かる」とさまざまな懸賞小説に応募し、名だたる文豪らと交流を交わしては小説家としての地位を築き上げていった。また、小説だけでなく、ファッション好きが高じて当時では珍しいファッション雑誌を編集し、晩年には着物のデザインをするなど、自分の興味・韓信を突き進んだ。

その行動力は仕事だけでなく、恋愛に対しても同じ。結婚した尾崎士郎や北原武夫らだけでなく、彼女の傍にはいつも恋の気配があった。「恋をしなさい」は宇野千代がよく言う言葉で、文字通り彼女の人生を表している。何歳になっても情熱を失うことなく、常識にとらわれることなく、自分が信じた道をいく。それこそが宇野千代の人生哲学なのかもしれない。

本書の著者は青山誠。フィールドワークを大切にし、岩国だけでなく、大森の文士馬込村、湯島天神裏、本郷菊坂界隈、旧駕籠町や小石川林町など、宇野千代の足跡をたどりながら歩き回った。
圧倒的なフィールドワークと膨大な資料をもとに書き上げた本書を、ぜひお読みください。
目次
第1章 愛しいけど憎らしい我が故郷
第2章 失恋を経験して恋愛観が定まった
第3章 作家の仲間入り、運命の人との出会い
第4章 馬込文士村のモダンガール
第5章 宇野千代、戦時体制下に新境地を築く
第6章 戦後、焼け野原に築いた夢の城
第7章 自分の人生を面白がって生きる
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