はじめに――蛇をめぐる民俗自然誌について
第1章 日常生活のなかの蛇――日本人のみた蛇
第2章 大王と大地の主の蛇――古代日本の蛇信仰からの流れ
第3章 天の蛇の虹の橋――日本の「虹の蛇」から世界諸民族へ
第4章 栗花落左衛門の蛇性――日本の水神としての蛇信仰
第5章 蛇をたたえる人々――日本の蛇飼育習俗からの展望
第6章 三枚の蛇の葉――日本の落語から古代ギリシアまで
第7章 蛇をつかう法術――日本の神判の伝統
第8章 蛇除け節供――日本の歳時習俗の形成
第9章 『白蛇伝』と蛇をめぐる民俗――中国(西脇隆夫)
第10章 インド・東南アジアのナーガ(大林太良)
第11章 イブをだました蛇――西アジアからヨーロッパへ(矢島文夫)
第12章 畏敬と追放――ヨーロッパの蛇(飯豊道男)
参考文献
文庫版あとがき――「蛇」は偉大なる「他者」