はじめに───脳と心の関係
一 言葉の世界
1 言葉は「意味野」の裾野をもつ
2 「語」の成立基盤
3 語は範疇化機能をもつ
4 「意味野」の構造
5 「語」から「文」への意味転換
6 自動的な言葉と意識的な言葉
7 言語理解における能動的な心の構え
8 状況と密着した言葉
9 言葉はかってに走り出す
10 過去の言葉が顔を出す
11 言葉の反響現象
12 言葉の世界は有機体 まとめ
二 知覚の世界
1 知覚の背景 「注意」ということ
2 注意の方向性
3 「見えない」のに「見ている」こと
4 「かたち」を見ること その1
5 「かたち」を見ること その2
6 「かたち」の意味
7 二つの形を同時に見ること
8 「対象を見る」とは何か
9 視覚イメージの分類過程
10 対象を掴む
11 私はどこにいるのか?
12 知覚の世界は宇宙空間 まとめ
三 記憶の世界
1 刹那に生きる
2 短期記憶から長期記憶へ
3 長期記憶が作られる過程
4 記憶の意味カテゴリー
5 記憶と感情の関わり
6 短期記憶はなぜ必要か
7 記憶の世界の広大な拡がり まとめ
四 心のかたち
1 言語と音楽能力は関係あるか
2 言語と絵画能力は関係あるか
3 左右大脳半球を分離する その1:左大脳半球と言語
4 左右大脳半球を分離する その2:右大脳半球の世界
5 人は複数の心をもつ
6 心のかたち
文庫版あとがき
参考・引用文献
解説────養老孟司