1章 本日は好天。外はマイナス21℃
ここは北極よりも寒い国
冷凍庫で試験済みの防寒着でも……
大黒屋光太夫のあとを追って
2章 凍土のめぐみ
居住霧とたった四時間の太陽
かたむいた家のナゾ
スカートをはいたビル
真冬の方が交通が便利?
天然の“冷凍庫” “地下貯水池”
夏は大水路、冬は天然の橋
つり上げ、十秒で“冷凍”
すべらない氷─真冬の車はチェーンなし
3章 ヤクートでディナーを
飛行機の三つの大敵
凍傷の恐ろしさ──金属は皮ふに“食いつく”
大切なヤクート馬
短い夏に、冬の干し草を確保
アトラソフ家をたずねて──三重窓の木造平屋
村をきりもりする女たち──“遊牧民”の伝統か?
遊牧民の食卓
4章 さいはてのさらにはて
ビニール、プラスチックはここでは使えない
寒極があるのはなぜ?
ヤクート族の故郷は常夏の国
住めば都、寒くないと「ガマンできない」
5章 酷寒の真実
座右の書
思い出に残るごちそう──イルクーツクの和食もどき
酷寒の真実
解説 椎名 誠