レン・アシュトンにとって、宿命の物語が訪れようとしていた。
剣聖になって間もないリシア・クラウゼルに生じた異変、そして七英雄の伝説と同様の不可解な現象が大陸各地で重なり、白の聖女の惨劇が迫っていることを告げる。
さらにはエルフェン教の秘宝を手にした魔王教が宿願を遂げるべく暗躍し、すべては物語に定められた結末に向けて突き進みはじめた。
「――剣を取りなさい。レン・アシュトン」
「――始めましょう。リシア・クラウゼル」
惨劇の真実と、根源。
アシュトン家の血筋、白の聖女、魔王教……すべてが交叉した果て。
運命に挑み、レンが掴み取る決着は――。