• 発売日:2015/07/11
  • 出版社:講談社
  • ISBN:9784062923095

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再発見 日本の哲学 大森荘蔵哲学の見本

再発見 日本の哲学 大森荘蔵哲学の見本

通常価格 1,100 円(税込)
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  • 発売日:2015/07/11
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商品説明
隣の部屋のテーブルは、誰も見ていなくてもあるだろうか。つまり、知覚されていなくても物はあるのだろうか。普通はあると考える。でも、本当にそう言えるだろうか。ここに、哲学の思考が生まれる。全身で自らの思索を刻んでいった稀有な哲学者、大森荘蔵の哲学を、筆者自身の思考も交叉させつつ、鮮やかに浮き彫りにした快著! (講談社学術文庫)


他人にも心があり、その心のありようは、おおむね私と同様である、と常識的には考える。しかし、その考えが正しいと保証してくれる証拠はどこにもない。「他我問題」という、哲学の大テーマである。私に他人の「痛み」がわかるか、他人の痛そうな外見と、私が知っているあの「痛み」の感覚が同じとは限らないではないか。――
大森荘蔵は、このような哲学の大テーマを、独自の思索をかさねて考え続けた。その道筋を、著者は初期の論文から晩年に至るまで、ていねいに追っていく。そこには、哲学することの本質が現れている、という確信がある。
著者は、「はじめに」でこう書く。
「私は、大森荘蔵という一人の哲学者が、その全身で自らの思索を刻んでいく姿を描き出したかった。大森ブランドの哲学製品をショーウインドウの並べ、解説したり値踏みしたりするのではなく、それを作り、壊し、未完成のまま低く呻き声をあげている、その生身の身体を、読者の前に差し出したい。乱暴に言い切ってしまえば、そうして、『哲学ってのはこうやるもんなんだ!』と見得をきりたいのである。」
近代日本の哲学者の思索の本質と魅力を描き出す「再発見 日本の哲学」シリーズ、学術文庫版の第一弾!
目次
1.「超越」という問題
  物と知覚/電子の存在/他我問題/知覚像語の構成
2.無限集合を生成する言葉
  二元論批判/「超越」の正体/知覚因果説への応答
3.立ち現われ一元論への転回
  「心の作用」の否定/知覚と思い
4.立ち現われの風景
  想起と過去/四次元宇宙と有情の世界
5.言語的制作の可能性
  語り存在/過去の制作/経験の時間と制作された時間
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