仕事に対する、愛と誇り、覚悟。
アニメへの想いが原動力になる。熱狂の舞台裏を描くお仕事小説!
斎藤瞳監督のアニメのモデルとなった選永市で働くアニメーターの並澤和奈は、観光課の宗森周平が企てる聖地巡礼事業を手伝うことに。人生を満喫しアニメに理解のなさそうな彼の言動に苛立ちが募るが――? 心震わすアニメには、人や世界を動かす力がある。何が起きるかわからない、だからアニメはおもしろい!
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思い出すべきなのは、王子監督や斎藤監督のアニメへの愛が、もともとは疎外感から生まれてきたということである。並澤和奈も同じ疎外感を抱えている。そのような疎外感から救いだしてくれるものとしてアニメはあった。しかし、そのようにして生まれてきた愛を他者に伝えることができるなら、それはめぐりめぐって人々をつなぐ力を持つ。自分の絵で飾られた船を送りだすとき、和奈は疎外感など抱いていない。自分は世界に受け容れられたと感じている。
それは創り手にとって、ほとんど「奇跡」のように感じられる瞬間である。
――森見登美彦(解説より)
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CLAMP氏の挿絵を本文カラー掲載!
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