食品も医薬品も日用品も、運ぶ仕組みが止まれば生活は立ち行きません。
ところがいま、ドライバー不足などの問題が深刻化し、「2040年問題」という危機が差し迫り、物流業界は大きな転換点を迎えています。
事業を続けるためには、現場の負荷を下げる効率化や事故や法令対応を支える安全性向上、そして働き続けられる環境をつくる人材確保に直結するDXが不可欠になりました。
本書は、日野自動車のIT戦略を担ってきた日野コンピューターシステムが
「物流業界の変革」に挑んだ軌跡を軸に、DXの可能性と進め方を教えます。
親会社での推進に限界を感じ、DX事業を子会社へ移管した理由。
企業内スタートアップとしての立ち上げ、自社アプリ開発が伸びなかった失敗とそこからの学び。
トラック特有の車両データを社会に役立つ形へと変換し、
物流倉庫の立地予測や道路・水素ステーション計画などインフラ領域へ広げていく発想。
さらに、自社開発にこだわらず協業へ舵を切り、点呼・安全・法令対応、
睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングや認知機能検査といった
人に寄り添うサービスまで展開していくプロセスを具体的に追います。
目次
第1章 「物流業界の変革」に挑む理由
第2章 「子会社移管」という選択が生んだ新たな可能性
第3章 物流DXを支える「車両データ」活用の最前線
第4章 共創によって付加価値をつくる
第5章 サステナブルな物流業界の未来へ向けて