本書を貫くのは、仏教とは何かという問いである。
仏教は、インドに生まれて以来、二五〇〇年にわたる歴史とアジア全域の諸文化に、きわめて深い足跡を刻みつつ、今日に至っている。
そのなかで、本書が「原始仏教」の名のもとに考察するのは、開祖ゴータマ・ブッダの生涯と教えであり、あわせて、今日ある仏教の多様な姿の淵源をそこにたどることである。 「はじめに」より
信徒数5億人を誇る世界宗教、その初期仏典にはある「仕掛け」があった。ブッダの描いた知られざるシナリオを解き明かす珠玉の仏教論!
【本書の内容】
第一部 原始仏教という射程
第1章 仏教の誕生
第2章 どのように初期仏典を読むべきか
第二部 ブッダの生涯と教え
第3章 誕生と出家
第4章 成道とその教え
第5章 成道から梵天勧請へ
第6章 初転法輪から初期伝道へ
第7章 サンガの成立と修行道の整備
第8章 存命中の主な出来事
第9章 入滅
第三部 仏滅後の仏教
第10章 入滅後の仏教
第11章 部派分裂 十事の非法と大天の五事
第12章 仏教の多元性と連帯感 大乗仏教への道
終章 仏教とは何だったのか