サステナブルなひと、もの、暮らし、取り組みを訪ねる、体感する旅を提案するFRaU S-TRIPシリーズ第9弾は、まるごと一冊、新潟県「長岡市」です。
「長岡まつり大花火大会」でその名をとどろかせる長岡市は、2026年に市制120周年を迎えました。
明治時代初期に戊辰戦争で焼け野原となり、太平洋戦争で大空襲う受けるなどの戦災や、大地震などの自然災害に見舞われても、そのたびに自らの脚で立ち上がってきた同市。その源は古くからの長岡イズム=「米百俵の精神」でした。
戊辰戦争で壊滅的被害を受けた長岡藩の大参事・小林虎乃助は、支藩から送られてきた支援米百俵を、飢える藩士たちに配るのではなく、売って学校をつくり、次世代を育てる糧としました。
米百俵の精神は、その後、多くの人材を長岡市から全国に、世界に羽ばたかせました。いま長岡市にはなんと4つもの大学とひとつの高等専門学校があり、教育先進地域となっています。同市では、そこで学んだ若者たちが、そのまま地域に残って社会貢献できる土壌が備わっているのです。
日本一美しい花火大会といわれ、日本三大花火大会のひとつに数えられる長岡まつりの大花火大会も、日本中、海外からも多くの観覧客が集まるためオーバーツーリズムに悩みながらも、「世界一マナーのいい花火大会」を標榜し、市民、地元のベテラン花火職人、財団職員、官民が一体となってその実現に取り組んでいる。
そんな、他地域にはない伝統と文化を守り続けている人びととその暮らし、取り組みを詳しく紹介していきます。