見つけた。〈わたし〉を、代わってくれる人。
『もぬけの考察』で第66回群像新人文学賞を受賞し、受賞第一作『コレクターズ・ハイ』で衝撃を呼んだ著者による、不気味で爽快、現代社会が抱える欲求をあざやかに穿つ異色の傑作!
会社を辞めて人気イラストレーター「しいなしるし」として活動している友人の椎名に頼まれ、綾実は夏コミの売り子を手伝うことになった。ほんの出来心から「しいなしるし」になりすまし、ファンレターに返事を書いた綾実。しかしその一通のメールをきっかけに、二人の関係は奇妙に歪んでいき……。
「私ね、ずっと思ってたの。現実にもアバターがいたらいいのにって。」