日本人必読!世界に誇る日本の芸術表現=漫画を、作家・増田俊也が新たな視点で読み直す!
増田俊也が名古屋芸術大学で担当した講義をもとにした本書。デザイン、文芸など専攻を問わず集まった学生たちに向けて語られたのは、単なる作品解説ではない。
「なぜ人は物語を作るのか」「強さとは何か」「制度は人間をどう変えるのか」「漫画はどこまで人間を描けるのか」
名作漫画を入口に、表現と人生をめぐる問いが立ち上がっていく。
昭和から平成へ、少年漫画、少女漫画、ギャグ漫画、スポーツ漫画、職業漫画、歴史大河まで、ジャンルを横断して読み継がれてきた名作漫画、62作品を紹介。「制度」「倫理」「湿度」「救済」など、作家ならではの視点で物語を読み解く!
紹介作品の一部
『火の鳥』…宇宙全体の構造を科学・スピリチュアルの両方から描く。
『巨人の星』…スポ根の元祖、とひとことで片づける言い方は便利だが、雑でもある。
『キャンディ キャンディ』…この漫画は、ある意味で「仕組まれた」作品でもある。
『寄生獣』…戦いの物語に見せかけて、静かに問いの位置をずらしていく。
『ドラえもん』…日本でいちばん「無害」に消費されてきた漫画の一つだ。
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日本の漫画は、文学と並走して走ってきたのではない。文学が速度を落とした地点を、別の速度で突っ切ってきただけだ。その線はこれからも歪み、途切れ、誤解されながら描き直されていく。それでいい。日本の表現は、いつだってそうやって更新されてきたのだから。〈「あとがき」より〉
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懐かしさだけでは終わらない。読み返すことで、かつて夢中になった作品の奥に、いまを生きるための問いが浮かび上がる。漫画を愛する読者はもちろん、創作に携わる人、表現を志す人、そして「名作」をもう一度深く読みたいすべての人に向けた、熱く、硬派な漫画講義。