『世界史は化学でできている』著者
左巻健男氏(東京大学非常勤講師、元法政大学教授)絶賛!
薬害の代名詞となりながら、いまや難病治療の切り札として復活したサリドマイド。20世紀の文化そのものを塗り替えた幻覚剤LSD。狭心症薬の「副作用」から生まれ、中高年男性の人生を変えたバイアグラ。アメリカで死者を出し続ける「現代のアヘン」オピオイド。規制の網をすり抜けてゆく危険ドラッグ。そして、コロナ禍で科学の手を離れ「偶像」と化したイベルメクチン……。
医薬の本体は、1ミリメートルの100万分の1にも満たない、極めて小さな分子にすぎない。それがタンパク質に取り付いてその働きを変え、細胞を動かし、人体を癒す。だがその小さな分子は、時に人の一生を変え、文化を生み、巨大産業を育て、社会そのものを揺り動かしてきた。
100名以上が死亡し、FDA誕生のきっかけとなったエリキシール・スルファニルアミド事件から、現在進行形の薬物危機まで。ロングセラー『世界史を変えた薬』の著者が、光と影の両面から描き出す、世界を騒がせた薬たちの物語。
第1章 サリドマイド 復活した「悪魔の薬」
第2章 LSD 20世紀の文化を創った幻覚剤
第3章 中高年男性を救った副作用 バイアグラ
第4章 現代のアヘン オピオイド
第5章 危険ドラッグ すり抜け、逃げてゆく「麻薬群」
第6章 イベルメクチン 医薬が偶像になる時
第7章 GLP-1作動薬 夢のやせ薬? それとも?
第8章 静かなる危機