中國紀行CKRM Vol.44

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商品説明
漢方薬で有名な日本の地域はどこかと尋ねられたら、日本文化に詳しい人なら「富山」と答えるだろう。これは、江戸時代に広がった富山の置き薬のイメージが影響していると言われるが、江戸時代から富山の薬作りが始まったというわけではない。それよりずっと古く、平安時代を超え、奈良時代を越え、もしかしたら日本の歴史が始まる前から、富山では薬作りが盛んだった可能性すらあるようだ。
理由は、夏でも山頂で雪を見ることができる「立山」にある。江戸時代には「白山」と「富士山」と並び、「日本三霊山」に数えられる立山だが、三霊山にはそれぞれ異なる特徴がある。言うなれば、富士山は「天へ昇る火山」。白山は「命を清める水山」。そして立山は、「死と再生の冥界山」。この日本三霊山は、『古事記』と『日本書紀』に記述がない。かつてのヤマトとは異なる、文化圏の聖地だった可能性があるということだ。
白山と立山は、異なる文化的背景を持つ山だが、どちらも古代「越國」の範囲にあり、越國は7世紀後半から段階的に、越前國・越中國・越後國へ分割される。この越中國の範囲にある立山では、古代から採薬が行われ、湯治や呪術医療が盛んだったようだ。この文化と風習の中には、中国の浙江省と福建省の地域にあった、「越」文化に共通するものがある。富山に残された太古の記憶と海を越えた文化の繋がりを、中國紀行CKRM的視点で考えていこう。
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