運命の子 トリソミー 完全版
  • 発売日:2024/12/06
  • 出版社:小学館
  • ISBN:9784094074161

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運命の子 トリソミー 完全版

運命の子 トリソミー 完全版

通常価格 737 円(税込)
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    商品説明
    障害者受容の在り方を問う小児外科医の記録

    人間の生命は、両親から一本ずつ染色体を受け継ぎ誕生しますが、染色体が三本に増えている病気がトリソミーです。異常のある染色体の番号により、「13トリソミー」「18トリソミー」「21トリソミー(別称・ダウン症)」などがあります。13トリソミーの赤ちゃんは心臓の奇形や脳の発達障害があるため、半数が1か月ほどで、ほとんどが1歳までに亡くなってしまいます。本書は、小児外科医である著者が「地元の主治医として13トリソミーの赤ちゃんの面倒をみてほしい」と近隣の総合病院から依頼され、朝陽(あさひ)君とその両親に出会うところから始まります。朝陽君の両親は我が子を受け容れ、自宅へ連れて帰り、愛情を注ぎます。そして、障害児を授かったことの意味を懸命に探ります。著者は朝陽君の自宅への訪問を繰り返し、家族と対話を重ねます。また、そのほかの重度障害児の家庭も訪れ、「障害児を受容する」とはどういうことかを考えます。やがて、朝陽君の母親は、朝陽君が「家族にとっての幸福の意味」を教えてくれる『運命の子』であることに気づきます。出生前診断の是非が問われる中、本書は「命を選ぼうとする考え方」に大きな一石を投じる一冊です。

    【編集担当からのおすすめ情報】
    2013年度 第20回小学館ノンフィクション大賞・大賞受賞作品です。
    著者は現役小児外科医・松永正訓さんで、開業医として診療活動を行うかたわら、命の尊厳をテーマとし、取材・執筆活動を続けています。
    また、がんを克服した子どもたちの支援も行っています。
    本書では、染色体の異常「トリソミー」の乳児およびその家族と松永さんの交流が丁寧に描かれています(文庫化にあたって、文庫本のための最終章「それから一年を過ぎて」が加筆されました)。
    出生前診断の広まりにより、ともすれば「命を選ぶ」という考え方も生じます。本書はそうした考え方に大きな一石を投じます。
    目次
    運命の子 トリソミー 完全版


    はじめに

    第一章 十八年ぶりに出会う患者
    1 クリニックへの電話
    2 酸素モニターを付けた赤ちゃん
    3 危険な肺炎

    第二章 眠り続ける子、眠らない母親
    1 徹夜の呼吸ケア
    2 栄養補給と入浴
    3 呼吸が止まる
    4 レスパイトと訪問看護を利用する
    5 朝陽君を外へ連れ出す

    第三章 朝陽の誕生
    1 家族の始まり
    2 夕刻の緊急帝王切開
    3 スマートフォンで知った病名
    4 朝陽に出会う
    5 兄への告知
    6 試験外泊から退院へ

    第四章 短命という名の運命
    1 手術をしないという選択
    2 人工呼吸器を拒否する
    3 短命だからこその人生

    第五章 五回の手術を受けた13トリソミーの子
    1 不思議な論文
    2 手術目前の突然死
    3 手術してくれないのですか?
    4 一人ひとりが違う子

    第六章 兄の心の中にあるもの
    1 親族の協力
    2 兄の言葉
    3 よそで弟の話をしない

    第七章 祖母の独白
    1 怖くて抱けない
    2 心配なのは兄
    3 展利と父の関係

    第八章 母親の揺らぎ
    1 時間外の受診
    2 相反する心
    3 指をしゃぶる

    第九章 在宅人工呼吸で幸福を得る ゴーシェ病の子
    1 自宅で人工呼吸器を付けた子
    2 二歳までに死亡
    3 受け容れるのに二年
    4 人に何かを与える人生

    第十章 我が子を天使と思えるまで ミラー・ディッカー症候群の子
    1 「親の会」を脱会した母
    2 あまり泣かない子
    3 自分の染色体
    4 人生をやり直したい
    5 孤独の中に見付けた幸福
    5 我が子を産むために自分は産まれた

    第十一章 退院して一年を越える
    1 インフルエンザ・ワクチンをうつ
    2 初めての痙攣
    3 祖父との会食
    4 一家四人の散歩
    5 血清マーカー診断

    第十二章 親亡きあとの障害児の将来 「しあわせの家」で
    1 心身障がい者ワークホームを訪れる
    2 サリドマイドを飲んだ母
    3 高齢化する親子
    4 人生で最悪のこと

    第十三章 誕生死した18トリソミーの子
    1 ダウン症という生き方
    2 羊水検査を受ける
    3 絶望の病室
    4 もう一つの病院
    5 誕生と死と
    6 産湯に浸る子

    第十四章 二歳の誕生日
    1 幸福の形
    2 出生前診断は受けない

    第十五章 それから一年を過ぎて(文庫本のための最終章)

    あとがき~何を感じながら執筆したか~

    文庫本のためのあとがき

    解説 竹内修一
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