後宮を跋扈する怨霊の正体とは…?
大帝国・斎を治める女帝・李紅蘭に婿入りしてきた、
属国・脩の美貌の王子・王龍淵。
怨霊を視認できる特異体質の彼と口づけを交わしたことで、自分たちの暮らす後宮に怨霊が溢れているという事実が、紅蘭の目にも明らかになる。
なかでも紅蘭の母でもある皇太后・華陵に取り憑く巨大な怨霊は、華陵の体力を奪い続けており、彼女を瀕死へ追い込もうとしている。
皇太后を痛めつけ、紅蘭を「不義の子」と呼んで襲い掛かったこの怨霊の正体は何者なのか。
紅蘭の出生の秘密を知り、死してなお後宮へ強い恨みを残す者とは――
紅蘭が思慮に暮れる中、護衛官・郭義が怨霊に取り込まれかける事件を通じて、その正体を確信する。
「俺があのお方を見間違えるわけがない!!!」
「あのお方…? お前まさか」
予想外の真相に相対して、紅蘭はどう動くのか。
天下無敵の首刎ね女帝が、すでに命なき怨霊へ講ずる手立てとは。
悪鬼跋扈する後宮の奇々怪々なる婚姻譚、急展開の第三巻。